今日はヘムの 株主優待廃止 への対応策について説明するね。その前にヘムの「優待株ポートフォリオ指数」の構成銘柄に入れ替えがあったので報告するよ
★ 購入銘柄
★ シノケングループ(8909)100株 買値 986円
★ E・Jホールディングス(2153)100株 買値 1,155円
★ ダイイチ(7643)100株 買値 810円
★ 松風 (7979)100株 買値 1,455円
★ 大倉工業(4221)100株 買値 1,780円
★ ナフコ(2790)100株 買値 1,610円
★ サンコーテクノ (3435)100株 買値 997円
◎ 売却銘柄
◎ 第一交通産業(9035)100株 売値 689円
◎ CIJ (4826)100株 売値 745円
◎ ハイパー (3054)100株 売値 456円
◎ CEホールディングス(4320)100株 売値 448円
◎ オリックス(8591)100株 売値 2,280.5円
◎ フジ・コーポレーション(7605)200株 売値1,122.1円
◎ 日本たばこ産業(2914) 100株 売値 2,253.5円
どうして入れ替えをしたの?
うん。今回銘柄の入れ替えを行ったきっかけなんだけど、オリックスの優待廃止があるんだ。昨日、優待株投資家にとっても人気が高いオリックスが優待の廃止を発表したんだ。今年に入ってからヘムの「優待株ポートフォリオ指数」を構成している49銘柄のうち3銘柄が優待を廃止しているよ。具体的には「オリックス (8591)」「フジコーポレーション(7605)」「JT(2914)」の3社だよ。
どうして急に優待を廃止する会社は増えたの?
優待を廃止する会社が増えている理由
優待を廃止する会社が増えている理由は主に以下の2点かな
- 東証の市場改革により上場維持のための株主数の条件が大幅に緩和されたから
- 利益還元の公平性を重視する会社が増えているから
東証の市場改革により上場維持のための株主数の条件が大幅に緩和
2022年4月の東京証券取引所の市場再編で、株主数の規定が現在よりも緩和されました。具体的には、東証1部に相当するプライム市場では、上場維持に必要な株主数は800人以上となり、以前の東証1部の2,200人以上から緩和されました。
今まで上場を維持するためには株主を2200人以上確保する必要があったんだ。その条件を満たすために、少しでも多くの個人投資家を集めようと株主優待を導入した企業も少なくないんだ。それが東証の市場再編で800人以上と大幅に緩和されたので、そのくらいの人数なら十分条件を満たせるぞって事で優待をやめてしまおうって考える会社が出てきてるんだね。
でも、株主はたくさんいた方が良いんじゃない?わざわざ廃止する必要があるかなぁ?
利益還元の公平性を重視する会社が増えているから
株主優待制度は個人投資家には喜ばれていたけど、機関投資家や海外投資家からはとっても不評だったんだ。それに、株主優待制度がこんなに盛んなのは世界中でも日本だけなんだ。
会社が金券や、食品や、自社製品を送ってくれるのにどうして不評なの?
会社が優待を出すには「優待自体のコスト」「発送費」「事務費」と小さくないコストがかかるでしょ。優待は100株だけ持っている個人投資家に有利になっていることが多いから、利益還元の公平性の観点からは問題のあるといえるんだ。
もう少し具体的に説明してほしいな
それでは大石産業という会社の場合で説明するね。大石産業の優待内容は100株以上保有でクオカード1000円、1000株以上保有でクオカード3000円なんだ。
1000株以上は一律3000円って事は、1万株もっていても10万株持っていても3000円分のクオカードしかもらえないって事か。たったの100株しかもっていない個人投資家でも1000円のクオカードをもらえるのにね。だから、大口投資家の機関投資家や海外投資家から不評なのね。
その通り!大口投資家からすると、小口投資家だけにばかにならないコストをかけて優待を送っている事は、マイナスにしかならないんだ。優待を廃止する、優待のコストが無くなるのでその分利益が増えるでしょ。その利益は全株主に平等に還元される配当を増配する事に回してくれって事なんだ。
今後優待を廃止する企業はますます増える
とても残念なことだけど、ヘムは今後優待を廃止する会社はどんどん増えていくって思っているんだ。今はまだ東証再編が行われたところで様子をみている企業がたくさんあるけど、JTやオリックスなど多くの会社が優待を廃止するのを見て、それならわが社も・・・ってなる会社が増えていくのが自然かなって・・・・そもそもコストをかけて優待を送るより、配当に一本化したほうが企業も楽だしね。
じゃあ、ヘムはどんな対策をとるの?
優待廃止に対する対策
優待廃止への対策は以下の3つを考えているよ
- 全投資資産の優待株の割合を減らす
- 優待を廃止しても持ち続けることが出来る会社の株を買う
- 優待廃止リスクの少ない会社の株を買う
全投資資産に占める優待株の割合を減らす
残念だけど今回の流れで、優待株全体としての魅力は減ってしまったと言わざるを得ないね。優待廃止+株価下落のダブルパンチをもらうリスクを常に頭に置いておかないといけないからね。
じゃあ、他の投資手法のウェイトを増やしていくってこと?
その通り!! ヘムは主に以下の投資手法を採用しているでしょ。今回の優待廃止の流れを受けてDOE採用銘柄や、低配当性向安定株の割合を増やしていこうと思っているよ。
- ヘムの「優待株ポートフォリオ指数」 ↓↓ ダウン
- ヘムの「不人気株指数」(嫌われ者ファンド)
- ヘムの「低配当性向安定株指数」 ↑↑ アップ
- ヘムの「DOE採用銘柄指数」 ↑↑ アップ
- ヘムの「インデックス積立投資指数」
- ヘムの「7資産分散インデックスファンド指数」
- ヘムの「成長株指数」
優待を廃止しても持ち続けることが出来る会社の株を買う
ただ、優待株の中には「現在の業績が良く」「過去の業績も安定しており」「株主還元にも積極的で」「好財務」な会社もたくさんあるんだ。そういった素晴らしい会社で優待制度のある会社は引き続き保有していくつもりだよ。
業績も財務も良い会社は優待を廃止しても、セットで増配や自社株買いを発表するという会社も少なくないんだ。
例えば昨日優待廃止を発表したオリックスの場合は、優待廃止の理由は
公平な利益還元のあり方という観点から慎重に検討を重ねた結果、株主優待制度については廃止し、今後は配当などによる利益還元に集約することとした
株主優待制度の廃止に関するお知らせ オリックス株式会社 2022/5/11
当発表とあわせて、年間配当額78円→85円60銭の増配を発表しているよ。
優待を廃止しても増配してくれれば株価の下落は緩和されるよね。それに優待を廃止するって事は、優待コスト分は会社の利益が増えるって事だしね。
優待を廃止してもち続けられるくらい良い会社の株を買うって事ね
そうだね。ヘムの「優待株ポートフォリオ指数」からは外れるけど、「不人気銘柄指数」や「低配当性向安定株指数」に組み入れる事になるよ。今回は、優待を廃止しても配当株として持ち続けられるかを考慮して銘柄を入れ替えたんだ。新規採用したそれぞれの銘柄の分析も今後していくね。
★ 購入銘柄
★ シノケングループ(8909)100株 買値 986円
★ E・Jホールディングス(2153)100株 買値 1,155円
★ ダイイチ(7643)100株 買値 810円
★ 松風 (7979)100株 買値 1,455円
★ 大倉工業(4221)100株 買値 1,780円
★ ナフコ(2790)100株 買値 1,610円
★ サンコーテクノ (3435)100株 買値 997円
◎ 売却銘柄
◎ 第一交通産業(9035)100株 売値 689円
◎ CIJ (4826)100株 売値 745円
◎ ハイパー (3054)100株 売値 456円
◎ CEホールディングス(4320)100株 売値 448円
◎ オリックス(8591)100株 売値 2,280.5円
◎ フジ・コーポレーション(7605)200株 売値1,122.1円
◎ 日本たばこ産業(2914) 100株 売値 2,253.5円
ちなみに今回優待廃止を理由に売却した3社の「JT]「オリックス」「フジコーポレーション」は、ヘムの「不人気株指数」(嫌われ者ファンド)で保有しようと思っているよ。
優待廃止リスクの少ない会社の株を買う
最後に、優待廃止のリスクの少ない会社の株を買うについてだけど、ヘムは以下のようなイメージを持っているよ
- 自社製品優待は優待廃止のリスクが低い
- クオカード、金券、カタログギフトは優待廃止のリスクが高い
- 大口投資家の株主構成が高い会社は優待廃止のリスクが高い
- 2200以上を維持するために優待を設定していたと思える会社、つまり株主数が2200~10,000位の会社は優待廃止リスクが高い
- 業績の悪い会社は優待廃止リスクが高い
ヘムは、一応上記は意識しているけど、むしろ対策1の「全投資資産の優待株の割合を減らす」と対策2の「優待を廃止しても持ち続けることが出来る会社の株を買う」を重視しているんだ。では今日はこのくらいで。
ヘムが運用している様々指数について
現在ヘムが運用しているポートフォリオには
- ヘムの「優待株ポートフォリオ」 全49銘柄 割安な優待株で構成!
- ヘムの「DOE採用株ポートフォリオ」 全39銘柄 配当政策にDOEを採用の割安株で構成!
- ヘムの「不人気株ポートフォリオ」 全33銘柄 究極の逆張り投資!(通称嫌われ者ファンド)
- ヘムの「インデックス投信積み立てファンド」 e-Maxis中心にインデックスファンドを積立て
- ヘムの「7資産分散海外ETFファンド」 バンガード中心に海外ETFを分散投資
- ヘムの「全投資 ポートフォリオ」 ヘムのすべての投資資産の全体の運用成績
があります。そのポートフォリオに実際に投資して、売買手数料や配当や税金をすべて含めた成績を長期に渡って公表していきます。2022年の秋頃には「不動産安定収入株ポートフォリオ」も運用開始予定です。
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- ヘムの「インデックス投信積み立てファンド」 e-Maxis中心にインデックスファンドを積立て
- ヘムの「7資産分散海外ETFファンド」 バンガード中心に海外ETFを分散投資
- ヘムの「全投資 ポートフォリオ」 ヘムのすべての投資資産の全体の運用成績
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