「ヘムの小型割安株ファンド(jペッパー)」

ヘムの小型割安株ファンド(通称jペッパー)
ヘム
ヘム

今日は、ヘムが何故「小型割安株ファンド(通称jペッパー)」を組成しようと思ったのかをまとめるね。先に結論を言っておくと「令和の東証大号令相場」の第2章は小型割安株の大幅な株主還元アップになると予想しているからだよ。

2023/9/9 ツイート

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ヘムが考える「これからの相場での狙い目 ‼️」
結論 ➡️ 小型株の自社株買い狙い
その①(その④位まで続く予定)
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令和の東証大号令相場 第2章の主役は「小型割安株の自社株買い」と予想しています。

このシリーズは、

1)なぜ小型株の自社株狙いなのか?
2)小型株での自社株買い効果の大きさ
3)どういう銘柄を選べばよいのか?
4)当理論に基づくポートフォリオ構築過程の説明と「ヘムの小型株ファンド(仮称)」構成銘柄の公表‼️

まで続きます。先週に当ファンド用の専用口座も開設しました。「ヘムの配当貴族」から僅か3ヵ月でのバルク買い発動となります🤗

今までの相場の大きな流れ
1⃣まず、年初に令和の東証大号令発動のニュースが駆け巡りPBR1倍割れ企業に焦点が当たりました。
2⃣今春に大型割安株で大幅な還元強化を発表する企業が複数出てきて大相場を演じました。
3⃣一方、同じPBR1倍割れ企業でも、時価総額250億円未満の小型株の多く(87.5%)は対応が遅れており、まだ何もしていません
4⃣今後は、東証/株主/市場からの圧力は更に強くなります
5⃣その圧力に負け、PBR1倍割れの小型株で対応策をとる企業が増えていきます。令和の東証大号令相場 第2章の主役は「小型割安株」です。

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🌟PBR1倍割れを解消するために出来る事
=成長投資を行い利益を伸ばし株価をあげる=
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PBR = 「株価」÷「一株当たりの純資産」

PBRを上げるには「株価を上げる」か
「一株当たりの純資産を下げる」しかありません。

⇒ 本来、PBRを上昇させる為の真っ当な施策は
「株主資本や借り入れを成長投資に向け ⇒ 業績を向上させ ⇒ 市場の評価を高め⇒株価を上昇させる」です。

株主から預かった資本を、経営を通じてリスクをとってリターンをあげる事が経営陣の仕事です。ただ長い間リスクを取らずに内部留保を貯め続けた結果がPBR1倍割れです。そんな企業が急に利益アップに繋がる成長投資案件に取り組めるでしょうか?そんな勇気と気概と能力があるでしょうか?恐らくないでしょう。

そんな経営陣が自らは大きなリスクを負うことなく、簡単にPBRを上げることが出来る手段があります。
それが悪魔の誘惑「自社株買い」です。

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🌟PBR1倍割れか解消するために出来る事
=株主還元の強化=
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PBR = 「株価」÷「一株当たりの純資産」

PBRを上昇させるもう一つの手段は、分母である「一株当たりの純資産」を減らすことです。株主に還元する事で会社の純資産を減らすのです。株主も喜ぶ、経営陣も大きなリスクをとる必要がない。結果、分子の株価も上昇しダブルの効果でPBRを上昇させます。株主還元の強化は経営者が簡単に取れる手段で効果が抜群。まさに、悪魔の誘惑です。

こぼれ話)
サラリーマン経営者の場合は、会社のお金が自分のお金という感覚がありません。比較的容易に大幅な株主還元策を取れます。一方、オーナー経営者(支配株主)は違います。会社の資産は自分のものだという感覚があるのです。見ず知らずの株主にバラまく等もったいないという思考になりがちです。だから支配株主がいる会社は株主軽視で株価が低迷しているケースが多いのです。「東証もそれを問題視してますよ」とのツイートをこの前しました。
https://twitter.com/pygmy_hem/status/1699299898615837120

=2つの株主還元策=

株主還元によりPBRを上昇させるには2つの方法があります。一つ目は増配、2つ目は自社株買いです。ヘムの予想は「小型株での自社株買いラッシュ」です。

なぜ増配ではないのか?
配当は一度上げると下げるのが難しいのです。減配時の株価の下落は強烈です。その為、経営陣が簡単に配当を上げられないのです。今年の利益がよくても、来年は?再来年は?どうなるか分からない。リスクを取らずに内部留保を貯め続けてきたような経営者はこちらを選ばないのです。そんな時に簡単に使えるのが自社株買いです。

自社株買いのメリット1)
自社株買いは会社の資産を使って行います。
従って分母の「一株当たりの純資産」を減らすことができます。

自社株買いのメリット2)
自社株買いをするとPERを下げることができます。
PBRではなくPERですよ。この説明は、本旨からそれるので止めておきますが、自社株買いをすると、PERが下がって収益面の割安度が増すんだなという事だけ分かって頂ければOKです。で割安度が下がれば投資家には魅力的に映るので株価が上がるという訳です。
自社株買い ⇒ PER下がる ⇒ 割安度UP ⇒ 株価UP
の構図です。

自社株買いのメリット3)
市場で自社の株を買い付けるのですから、需給面から株価があがります。

以下(緑実線)は、自社株買いを発表した企業の株価の騰落率の推移です。発表後が上がってますよね。発表前に下がっているのは企業は株価が下がったタイミングで自社株買いを実施する傾向が強いからです。ちなみに赤線は自社株買い終了発表後の株価です。

以下は年度別の自社株買いの効果のグラフです。
2022年の特徴は自社株買いでドンと上げた後に、ジリジリあがる傾向が強まっていますね。良い事です。

PBR = 「株価」÷「一株当たりの純資産」

以上から自社株買いを実施すると、
株価は上がり、一株当たりの純資産は減らせる。
ダブルの効果でPBRを上げることができます。
成長投資に取り組む何倍も簡単ですよね。

以下(青棒グラフ)は、日本企業の自社株買いの金額の推移です。直近の2022年は9兆円位ですね。ちなみに日本株全体の時価総額は約843兆円です。

ヘムは経営者で、資本主義の原点はリスクとチャレンジだと考えています。株主資本を活用して利益を上げる事に集中するのが経営者の本来の姿だと心から思っています。でも、どうしてそれが出来ないなら、会社の手元に置いておいても仕方がないので株主に返しなさいねという事です。リスクをとって利益を増やしてくれるなら、税務面からも複利面からもそちらの方が遥かに良い事です。

今日はお伝えしたかったことをまとめると、
ヘムがは「これから割安小型株での自社株買いが増加する事を予想してますよ」という事でした。

2023/9/5のツイート

=令和の東証大号令相場のこれから その①=

2023年8月29日に東証は第11回のフォローアップ会議を開催しました。東証の開示資料は非常に興味深いものでした。

今までの大まかな流れ)

日本企業は長期に渡り利益を内部留保として貯めこみ、成長投資や株主還元に振り向けてこなかった。結果として日本企業は世界でも飛びぬけて低ROEとなっていた。苛立つ東証は2022年後半から所謂「令和の東証大号令(PBR1倍割れは許さんぞ/ROEを高めろ)」に取り組む。

議論を重ねた東証は2023年春に東証上場の全企業に「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」を要請。小難しく書いているが、要は「ROE高めろよ!特にPBR1倍割れ企業は!」という事。

この東証からの要請に日本の企業はどのように動いたのか、今後は東証としてどのように企業にプレッシャーをかけていくのかが、2023年8月29日の第11回のフォローアップ会議で話し合われたという事です。

資料① 
東証の要請に対して対応策を開示した企業の割合

検討中を開示と含めているのでややこしいが、
プライム市場では20%が開示、スタンダード市場では僅か4%しか開示していない。ここが重要。この資料から読み取れることは、大企業の一部は対応策を開示したけど中小型株に属するような企業はほとんど開示してません。「中小型株での令和の東証大号令相場はまだ序盤ですよ」というのがヘムの見解です。

資料② 更に詳細のグループ分けした開示状況

傾向その1)低PBRの企業は名指しで責められているので、低PBR企業ほど開示しています。

傾向その2)大型株に属するような時価総額の大きな企業ほど開示しており、ヘムが主戦場とするような小型株に属する小規模企業は開示が進んでいません。

⇒ 開示を行う企業の一定数は「大幅増配や大規模自社株買い」等のサプライズ還元策を出しています。この春は開示割合が高かった「大型株の低PBR企業」の株価が絶好調だったわけです。「その流れはこれから開示が進む小型割安株に移ってきますよ」というのがヘムの見方です。

ヘムが主戦場とする「時価総額250億円未満でPBR1倍割れ企業」の開示率は12.5%です。これから残りの87.5%が、東証のプレッシャーに負けて順次対応策を発表していく事になるでしょう。大変楽しみです。

資料③ 2023年1月以降の株価の推移

金融機関を除く低PBRの推移を見ると明らかに令和の東証大号令の効果が表れていますね。

資料④ ROE改善の推移

ROEも僅か5ヶ月で0.6%も改善しています。
これも東証大号令の効果と言って良いと思います。

ヘムは令和の東証大号令相場は息の長い相場になるとと思っています。その根拠は今までに何度かお話している、日米欧の総還元性向の差です。日本の直近の総還元性向は約55%、一方米国は100%超です。100%が適正だとは思いませんが、日本企業には既に十分すぎるほどの内部留保が貯まっている事からも、70%程度が現実的な数字だと思っています。

東証が今やろうとしている事は、上場企業のキャッシュを「成長投資」か「株主還元」に向かわせることです。キャッシュをめちゃくちゃ溜め込んでいる企業はヘムの大好きな小型株に多いので、これからの東証の動きをとっても楽しみにしているという訳です。

2023/9/6のツイート

=令和の東証大号令相場のこれから その②=

2023年8月29日 東証第11回のフォローアップ会議の
議事録から「東証がこれからやろうとしている事」

議事録は32ページもあり中々読むのが大変💦なのですが、所謂「令和の東証大号令(PBR1倍割れは許さんぞ&ROEをあげろ!)」に関わる部分の骨子をまとめてみました。

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🌟東証はこれから何をやろうとしているのか?
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今回の東証からの要請(資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応の開示)への企業の対応を整理&開示した東証がこれから何をやろうとしているのか?をまとめました。ヘムは「東証はかなり深いところまで議論しているな、このペースでしつこくやられたら、真面目な日本企業の大半は対応するだろうな」と感じました。

厄介なのは支配株主がいる小規模企業です。「資本コストなど知るか!」といったこの手の会社は手ごわいですが、東証もわざわざ「支配株主」のいる企業の対応が悪いというデータを出している事から期待感はあります。以下は、支配株主がいる企業ほど開示状況が悪いというデータです。複数のフォローアップ会議のメンバーが強いトーンでこの事を批判しています。

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🌟フォローアップ会議は
少なくともまだ2年は続くよというお話
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以下議事録から、フォローアップ会議は3年間継続するようです。ヘムも初めて知りました。第1回の2022年7月29日を開始としても後2年ありますね。このペースで2年あれば相当な事が出来そうです。引き続ぎ全力投球でお願いします。

上記の議事録の内容は、自分達(フォローアップ会議自体)も場当たり的にならないように、フォローアップ会議への評価方法を決めたり、目標を設定した方が良いのでは?との提案です。素晴らしい考え方ですね。

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少し話がそれましたが、以下が議事録の抜粋です。
議事録の文章は小難しいのでヘムが嚙み砕いてます。
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✅ 開示の促進策 = 開示企業の一覧表示

どの会社が東証の開示要請に対応しているかの一覧表を作って、開示していない企業にプレッシャーをかけるとの話。一覧表示では「資本収益性」「資本コスト」「市場評価」という観点から内容分析することも一案と。この一覧表は簡単に検索で出てくるようにした方が良い。経営者に対応しないといけないんだという気持ちを持たせていく。日本人には恥の文化があるので効果的。

ヘムの見方)要は「開示企業名」と「中身の分析」の一覧表を東証が作って、だれでもすぐ検索したら出てくるようにしてはどうか?という事。ヘムも一定の効果があると思います。おそらく、これは実行するでしょうね。

✅ 開示の促進策 = お手本の提示

何をしていいか分かっていない企業も多いので、
投資者の視点を踏まえた対応のポイントや、
良い取組みの事例を周知する。好事例の開示は企業への有益なガイダンスになる。

ヘムの見方)企業が形式的な対応をしないように留意しつつとの注意点を述べていた。それでも結局は形式的な対応になると思う。ただ、好例を周知するのだから形式的に真似てもらっても株主にはプラスになるので問題なし。是非「お手本」を提示してあげてほしいです。実現するかは半々位の確率でしょうか。実現すれば効果は大きいと思います。

✅ 開示の促進策 = やる気なし企業あり

経営者が対応の意義や必要性について十分に腹落ちしていないケースがある。丁寧に説明していくべき。「株式市場で不特定多数の投資家から資金を調達して事業を遂行する責務を改めて考え直す機会も必要」とまで言及。

ヘムの見方)少数株主軽視のオーナー企業に多いパターンで「そんなの知るか」と考えている企業への対応の事。割安重視のスクリーニングや理論株価の割安度から銘柄選定するとこの手の企業を買ってしまうことが多い。キャッシュ溜め込み&開かずの金庫パターン。東証がここにメスを入れてくれれば非常に嬉しい。ただ、この手の会社は「右へ倣え」とはならない。それでも、東証がこのような「そんなの知るか!企業」を意識している事だけでもプラス要因。ヘムには「上場するという事がどういう事か分かっていないから、少しづつでも教えていくね」と言っているように聞こえる。よろしくお願いします🙇‍♂️

✅ 開示の促進策 = PBR1倍超え企業の反応が悪い

PBR1倍を超えていれば問題ないと考えている企業が多い。そうではないという事を周知徹底する。

ヘムの見方)PBR1倍超え、ROE8%超えで自分達は関係ないかなと考えていた大企業が動く要素になる。ヘムの保有銘柄には少ないが、日本株全体にとっては良い事。

🌟総論

まだ要請から半年もたっておらず東証も様子見。それでも、ここまで考えているのは心強い。過去の日本企業は株主還元を強化し続けている。

それでもなお、内部留保が貯まり続けている事(2022年も内部留保は過去最高を更新)、その内部留保を更なる成長に活用しきれていない事から、今回の東証の取り組みは以下1~4のような効果をもたらすと考えます。

1)成長投資との促進
2)株主還元の増加
3)物言う株主の活発化&株主提案の増加
4)M&Aの増加(TOBも増加)

株主還元の強化等は今までも良い流れで、
この流れが続くだけで株主は ‘ほくほく😊’
更に東証の強烈な後押しもあるので、
インカム派に今の日本株は
大変良い環境だと思っています。

ヘムは、東証はこの改革の手は緩めないと思っています。対応企業と非対応企業の一覧表示の後は「コンプライ・オア・エクスプレイン」が控えているのではと推測しています。簡単に言うと「東証の要請通り、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応策を開示しなさい」それが出来ないなら「何故出来ないのかを説明しなさい」という事です。実際に東証がコーポレートガバナンスコードで実施した戦略で、実施されれば大きな効果が期待できます。

この改革は息の長いもので、日本株にとっては大きな追い風になるというのがヘムの見方です。

2023/9/3

今日は久しぶりの小型株効果を更に掘り下げます。
ヘムは個人投資家が利用できる最も有利なアノマリーは「小型株効果」だと思っています。小型株の有効性を示すデータは多く存在します。

実際ヘムは「小型割安株」を主戦場として26年以上に渡り日本株で投資をしていますが、指標を大きく上回った成績を残しています。2023年7月31日時点のヘムの保有株数は331銘柄。そのうち時価総額1,000億円以下の小型株は252銘柄で75.9%を占めています。小型株には流動性の低さなどの弱点もありますが、その弱点を補って余りある魅力があると考えています。

2000年以降の日米の小型株効果📈

一つ目のデータです。2000年以降23年に渡る日米での小型株効果のデータです。長期での小型株効果を示すデータは数多く存在し、その効果は明らかだと思います。ですが、今日は小型株効果を更に掘り下げた話をします。

小型株は玉石混交です。過去のデータを見ると、「小型割安株」と「小型成長株」では「小型割安株」の方が過去13年で+50.91%と遥かに好成績です。何が言いたいかというと、小型成長株が小型株全体の成績を押し下げているけど「小型割安株の実力はもっと凄いんだよ」という事です。

また小型株効果は時価総額が小さければ小さいほど効果が大きいというデータも多く存在します。以下は米国のデータですが、このようなデータは日米で多く検証されています。

では、ヘムが今日、何を言いたいかというと
「よく見る小型株効果のグラフ」は「小型株の平均」と「TOPIXや日経平均等の指標」を比較したものですが、同じ小型株でも「時価総額の小さい割安株」を投資対象にするだけで、成績は更にあがりますよという事です。

✅時価総額
一般的に時価総額1,000億円以下の銘柄を小型株と呼びます。同じ小型株でも時価総額500億円以下の銘柄を投資対象とすると成績は小型株全体を大きく上回ります(日米の過去のデータでは)。

✅小型割安株と小型成長株
乱暴な言い方をすると、小型株全体の成績を「小型成長株」が大きく押し下げています。同じ小型株でも割安株に投資する事で更に高い成績が期待できます。

✅小型割安株は相対的に安全な投資対象先

またよく小型株は「ボラティリティが高い」「倒産リスクが高い」との評価を見ますが、これは「小型割安株」には全くあたりません。正反対です。小型割安株は「ボラティリティが低く」「倒産リスクも低い」です。ヘムはこの手法で26年投資していますので断言できます。

ヘムは現在300以上の銘柄を保有していますが過去26年で保有株が倒産したことは一度もありません。逆にTOBされた事は何度もあります。また、リーマンショック、コロナショックを含め数多くの暴落を経験してきましたが、小型割安株を中心としたヘムのPFの下落率は日経と比較して70~80%程度でした。

✅なぜ小型株効果があるの?

最後になぜ小型株効果があるのか?ですが、これだけで記事1本になってしまうのでヘムが一番大きいと考える理由だけ説明します。

それは、小型株は参加者が少なすぎて「効率的市場仮説」が働いていないからです。以下は、時価総額別のアナリストレーティング付与割合です。分かりやすく言うと小型株なんて誰も真剣に分析していないから、株価に歪みが生じているのです。そしてその歪みの中には、過大評価と過小評価が混合しています。ここに多くのチャンスが眠っているのです。

「超小型割安株」を投資対象として、更に増配余力に注目した銘柄選定を行い分散投資をする。これがヘムが辿り着いた、個人投資家にとって最も再現性がありリスパの高い投資手法です。

今日は小型株を少し掘り下げてみました。

2023/9/26のツイート

同じような話を何度もしてますが、ヘムが今から狙っているのは「毎年BPSを着実の伸ばしている低PBR企業」への投資です。難しい話ではありません。
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株価 = PBR X BPS(一株当たり純資産)
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毎年BPSが伸びている企業はゴロゴロある。
そんな中から低PBR銘柄を探すだけです。
今後は東証や政府や市場の後押しでPBRの上昇が期待できます。つまり株価は相乗効果で上昇します。

東証は去年末辺りから所謂令和の「東証大号令」でPBRを意識した経営をしろと、企業に圧力をかけまくっています。一方政府も動いていて、岸田首相も先日ニューヨークの講演で、上場企業にPBRを意識した経営を促していくと明言しています。

重要な事は東証や政府の圧力はまだまだ序盤で、東証の圧力に対して動いている企業はまだ僅かだという事です。以下のグラフは先日の東証のフォローアップ会議で開示された対応企業の割合です。

まだまだ少ないですよね。そして、ヘムが主戦場とする小型株には「低PBRでBPSの伸び率が高い」銘柄がゴロゴロあるのですが、そういう企業の大半は、まだ東証の要請に対応していません。つまり潜在上昇期待のより大きい銘柄がまだ動いていない状態です。ヘムには「低PBRでBPSの伸び率が高い小型銘柄達」が宝の山に見えています。だからこそ、今月50銘柄を買い付けて「ヘムの小型割安株ファンド(jペッパー)」を組成しました。

東証の要請後、既に日本株全体のPBRは上昇に転じています。ヘムもその恩恵で持ち株は連日LHを更新しています。では、「もう株価は十分に上昇していて売り時なのか?」と言われれば、ヘムの答えは「ノー」です。この流れはまだ序盤だよというのがヘムの見立てです。

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株価 = PBR X BPS(一株当たり純資産)
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今後PBR1倍割れ企業で、PBRが下がる相場は考えにくい。一方BPSを毎年積み上げている低PBR企業はゴロゴロある。このような銘柄をバルク買いすることは、安全域が高くかつ上値も狙いやすい、非常に理にかなった戦略だと考えます。

以下は証券会社のアナリストが作成した、主要上場企業の今期と来期の決算見通しです。前回予想より今回予想では経常の利益水準が引き上げられています。収益面でも資産面でも今の日本の相場環境は悪くありません。

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株価 = PBR X BPS(一株当たり純資産)
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PBRは国策で上昇が見込まれる(特に低PBR銘柄)

BPSが毎年成長している企業は数多くある。今後の利益成長が0でもBPSは積みあがるが、企業は全体で見ると長期では利益を成長させていくもの。

結論)ヘムが投資を始めて26年。ここまでBPSとPBRに焦点が当たる環境は始めです。長期に渡り「BPSの積み上げ」と「低PBR」が放置されていた分、溜った歪み(マグマ)は大きく、その反動(株価上昇)も大きいと予想しています。纏めるとお祭り🎆はこれからだと思っているという事です。

外れたらごめんなさい😅

ヘムがそう思っているよというだけの話なので、投資はくれぐれも自己責任でお願いします。って、これは当たり前ですよね😉

2023/9/26のツイート

「ヘムの小型割安株ファンド(通称jペッパー)」
の運用を開始しました‼️
ヘムの狙い)以下3つの効果を最大化する
1)小型株効果
2)バリュー効果
3)令和の東証大号令による株主還元強化狙い
✅元本      1,000万円
✅時構成銘柄   50銘柄
✅ベンチマーク① TOPIX
✅ベンチマーク② PBR1倍割れ解消推進ETF(2080)

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「jペッパー」 銘柄選定条件(選定時)
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以下5つの🌟条件全てを満たす銘柄
🌟収益バリュー PER10倍以下
🌟資産バリュー PBR0.8倍以下
🌟小型株効果  時価総額700億円以下
🌟配当余力   配当性向40%以下
🌟純資産    毎年右肩上がりで積み上げ

以下5つの🍀条件のうち3つ以上を満たす銘柄
🍀インカム   配当利回り2.5%以上
🍀業績推移   安定 or 右肩上がり
🍀配当推移   増配傾向 or 安定
🍀ROE予想   5%以上
🍀MIX係数   6倍以下

*令和の東証大号令は意識してますが名証・福証銘柄は除外していません。

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「jペッパー」 銘柄選定50銘柄の平均指標
(2023/9/22時点)
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✅ 平均 PER 8.07
✅ 平均 PBR 0.56
✅ 平均 MIX係数 4.52
✅ 平均 ROE予想 7.24%
✅ 平均 時価総額 208億円
✅ 平均 配当性向 26.66%
✅ 平均 配当利回り 3.3%

50銘柄の平均でこの指標は凄くないですか😳最近の小型バリュー上昇を経てもこの数字です。ヘムは市場の歪みが最も多く存在するのは超小型株で、玉石混交ではあるものの、その中には多くの宝が含まれていると思っています。

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✨jペッパーの特徴✨
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・MIX係数4.52と超割安に分類され、
ディープバリュー効果を享受できる。

・平均時価総額は208億円と超小型株に分類され、
超小型株効果を十分享受できる。

・PF選定時にBPS(一株当たり自己資本)が毎年右肩上がりに上昇している事を最重視した。
「株価=PBR X BPS」で
今は、令和の東証大号令相場でPBRの引き上げが
市場の大きなテーマです。
毎年BPSが右肩上がりに上昇し、
PBRも上昇すれば必然的に株価は大きく上昇します。

・東証の圧力を最大限に受ける銘柄を選定する為
低PBRを意識した構成銘柄となっており、
PFの平均PBRは0.56となっています。

・狙いは大幅な株主還元強化ですが、不発の場合にも緩やかな増配により株価の下支え効果を狙うため、構成銘柄は平均配当性向26.33%と配当余力たっぷりの銘柄で構成してます。多くの銘柄が過去増配傾向で、PF全体として年々投下資金に対する配当利回りが上昇する事を見込んでいます。ヘムは構成全50銘柄中7割程度が増配すると予想しています。

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✨構成銘柄 発表✨
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以下は構成比率順で全50銘柄です。
馴染みのない銘柄が多いと思います😅
全50銘柄中37銘柄は時価総額300億円以下の
超小型株です。添付の一覧(文末)
を見てくださいね。

選定基準&特徴 ⬇️

銘柄構成&各指標 ⬇️

✨jペッパーの名前の由来✨
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小粒ですがスパイスが効いてますという
意味合いを込めています。
この名前は投資仲間の
「仮名村たかし @ka76racom」さんがアイデアをだしてくれました。気に入ってます(笑)

2023/9/26のツイート

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🙇‍♂️ヘムからのお願い🙏
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「ヘムの小型割安株ファンド(通称jペッパー)」
採用候補銘柄があればコメントで教えて下さい🙏

jペッパーは50銘柄で運用を開始しましたが、
最終的には100銘柄で構成したいと思っています。
が、中々ヘム一人で探すのは大変です🥺
━━━━━━━━━━━━━
貴方のおススメ銘柄が
jペッパーに採用される
チャンスです(笑)😆
━━━━━━━━━━━━━
以下条件を満たしていそうで、
良い小型株(候補銘柄)があれば、
コメントで教えて頂ければ嬉しいです。

以下5つの🌟条件全てを満たす銘柄
🌟収益バリュー PER10倍以下
🌟資産バリュー PBR0.8倍以下
🌟小型株効果  時価総額700億円以下
🌟配当余力   配当性向40%以下
🌟純資産    毎年右肩上がりで積み上げ

以下5つの🍀条件のうち3つ以上を満たす銘柄
🍀インカム   配当利回り2.5%以上
🍀業績推移   安定 or 右肩上がり
🍀配当推移   増配傾向 or 安定
🍀ROE予想   5%以上
🍀MIX係数   6倍以下

各指標はバフェットコードで確認できます。
https://buffett-code.com

*)上記を満たしていても最終的にはヘムが定量分析と定性分析をあわせて判断するので、採用にならないかもしれないですが許してください🥺

*)採用時は迷惑でなければ、「〇〇さんに教えてもらった銘柄です」と紹介させて頂きます。許可を取ってから掲載しますので、不要の場合はヘムから確認のメッセージを送った時にそのようにお伝えください。

*)採用時には「ヘムの小型割安株ファンドの売買報告時に」簡易分析をツイート📈します。

*)既に採用している50銘柄のリスト貼っておきます。

【免責】投資は自己責任でお願いします 【免責事項】 ・本ブログの内容において、正当性を保証するものではありません。 ・本ブログを利用して損失を被った場合でも一切の責任を負いません。 ・期限付き内容を含でおり、ご自身で問題ないことを確認してください。 ・最終的な決定は、ご自身の判断(自己責任)でお願い致します。
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ヘムの「優待株」&「DOE採用株」&「不人気株」投資

コメント

  1. なお より:

    ヘムさん

    Xでお見かけして、参考にさせて頂いています

    少しずつ集めようと思ってる小型株がありますので、投稿させていただきます
    ご意見を伺わせて頂けると幸いです

    個人的には優待のカタログギフトと事業継承のためのM&Aという事業内容に魅力を感じています

    アルコニックス(3036)
    🌟収益バリュー
     PER9.91倍
    🌟資産バリュー
     PBR0.62倍
    🌟小型株効果
     時価総額430億円
    🌟配当余力
     配当性向29.6%
    🌟純資産    
     毎年右肩上り
     386→630(2018/03~2023/03)

    🍀インカム
     配当利回り3.90%
    🍀業績推移
     結構凸凹してます
    🍀配当推移   
     増配傾向
     32→54(2018/03~2023/03)
    🍀ROE予想
     8.2%
    🍀MIX係数
     5.94(PER9.9×PBR0.6)

    • ヘム より:

      なおさん、こんにちは。
      ヘムも100X6名義+100株で合計700株保有してます。
      非鉄専門商社ゆえ、どうしても市況の影響を受けやすく業績が凸凹しますが、
      DOE採用により安定的な増配が期待できること、優待内容が魅力的な事からの購入です。
      そこまで詳細の定性分析は行っていませんが、PFの一角を占めるには問題ないと思っています。

      M&Aを積極的に行いながらトップラインの売上が落ちているのが気になりました。
      鉄の専門商社である小野建などもM&Aによる拡大戦略をとってますが、
      同社の場合はトップラインが伸び続けています。

      アルコにクス社が良いと思ったポイントは何ですか?
      参入障壁・強み・成長戦略などの観点からのご意見を聞かせてください。

      以下は小野建の分析記事です。
      https://twitter.com/pygmy_hem/status/1735776466267410542

      • なお より:

        ヘムさん

        返信ありがとなのです♪

        最初は優待のカタログギフトに惹かれたのです。

        その後会社のホームページとかみてて、後継者のいない会社をM&Aして、製造と物流の相乗効果で育ててくってとこが、なんか良いなって思ったのです

        地方なんかには、いい仕事をする中小企業があるけど、やっぱり子供に継がせるにはリスクがあって・・・・って悩む社長さんも多いって聞いてたから、
        アルコニックスのお仕事がそういう人達に響くのかな?って思ったのです

        それと、そういう小さな会社が伸びるのが日本の経済にも大切だと思ったから、ここが伸びるんだったら、他の銘柄も大丈夫って思えそうな気がしたのです♪

        あんまししっかりした分析はなくて、感覚的なものだけど、あたしが欲しいなって思ったのは、こんな感じなのです

        ただ後付けだけど、企業をきちんとみて育てるって、それはそれで大変そうだから、参入障壁は高いのかなって気がしてます

        返事が遅くなってごめんなさいでした
        これからもヘムさんの記事を楽しみにしています
        m(_ _)m

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