今日の記事はヘムの「優待株ポートフォリオ指数」の構成銘柄6位の「 みずほリース (8425) 」の分析です。ヘムの「優待株ポートフォリオ指数」は2022年3月17日時点で49銘柄となっています。49銘柄の構成銘柄の内訳は以下を見て下さい。
今日は構成銘柄6位の「 みずほリース (8425) 」の分析だよ。まずは、分析結果の要約からです。
今日はヘムの「優待株ポートフォリオ指数」の構成銘柄紹介で、構成比率6位の「 みずほリース (8425)」の分析です。リース会社は優待内容も優れているお宝銘柄の宝庫です。ヘムの優待ポートフォリオにもリース会社は、8424 芙蓉総合リース、8566 リコーリース、8425 みずほリース、8793 NECキャピタル、8591 オリックス、8596 九州リースサービスと、実にポートフォリオ全49銘柄中リース会社が6銘柄も採用されています。選定理由は、十分割安で成長性もありかつ長期に渡ってヘムに配当や優待を届けてくれそうだからです。みずほリースは、17年連続の増配見込みで、配当利回りは3.59%(2022/3/29基準)、しかも配当性向はまだ29.56%で余裕たっぷりです。
「 みずほリース(8425) 」の分析結果のまとめ
「みずほリース(8425)」はPER 8.2・PBR 0.67・ミックス係数5.49と割安株で、過去の業績も安定しており純資産も5年で59%増加しています。優待・配当利回りは4.9%と申し分ありません。配当は今期で17期連続の増配予定で、配当性向が約29.56%と低めである事から増配余力が十分な素晴らしい銘柄です。
ヘムの選定基準は、「その銘柄は長期に渡ってヘムに配当や優待を届け続けてくれるか?」がイエスである事です。分析記事では最初にその銘柄の優待・配当継続性自信度を記載します。
「 みずほリース (8425) 」
優待・配当継続性自信度
自信度A ◎
「 みずほリース (8425) 」の指標分析
- 銘柄 みずほリース(8425)
- 株数 100株
- 指数構成順位 6位(全49銘柄)
- 指数構成比率 3.4%
- 株価 3060円 (2022/3/29)
- 優待 QUOカード
- 100株以上3,000円 / 1年以上継続で4,000円
- 優待利回り
- 100株 1年以上継続で1.31%
- PER 8.2
- PBR 0.67
- ミックス係数 5.49 割安です
- 純資産の成長 順調に成長していてGOOD!!
- 5年前 132,786百万円 → 直近 210,852百万円 59%増加
- 3年前 154,632百万円 → 直近 210,852百万円 36%増加
- 自己資本比率 7.7% (リース会社の為低め)
- 配当 110円 (17期連続増配予定)
- 配当利回り 3.59%
- 配当性向 29.56% 増配余力あり!
- 優待配当利回り
- 100株 1年以上継続保有で4.9% GOOD!
リース会社の自己資本比率は何故低いの?
リース会社の自己資本比率は 何故低いの?
物件や設備を先に購入してからリースするビジネス形態から自己資本比率が少なくなるのは仕方がないんですね。以下は主なリース会社の自己資本比率です。どこも低い目ですよね。
「 みずほリース 」の売上・利益分析
指標は割安ですが、売り上げ・利益の過去の安定性はどうでしょうか? リーマンショックの際も黒字を確保、その後はおおむね増収・増益基調です。
なお、みずほリースは2022年3月24日に業績予想の下方修正を発表しています。2022年3月期本決算の経常損益を前回予想 33,000百万円から24,000百万円(前期比12.9%減益)に修正しています。上記グラフは下方修正後の数字です。以下は業績予想修正の理由です。
当連結会計年度は、国内の新型コロナウイルスの感染拡大が一時期落ち着き、経済活動は緩やかに再開したものの、足元ではオミクロン株の急速な感染拡大や、ロシア・ウクライナ情勢の緊張による影響から、先行きが不透明な状況が続いております。当社におきましても、売上高は当初想定通り推移しておりますが、アジアを中心とした航空業界の回復の遅れによる影響や、それに伴う破綻先債権の売却損計上等のほか、長期化するコロナ禍で半導体不足等の大きな影響を受けた一部債権に関して、業績予想策定時の想定を上回る引当を計上することなどから、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は、いずれも前回予想を下回る見込となり、2022 年3月期の通期連結業績予想を上記のとおり修正したものであります。尚、足元ロシア・ウクライナ情勢の緊張による当社単体および当社子会社への影響は軽微ですが、ロシア企業に対してエクスポージャーを有する当社関連会社への影響は現時点では精査中で確定しておりません。今後、当社の業績予想の修正等開示すべき事項が生じた場合には、速やかに開示いたします。
2022年3月24日 みずほリース 公表
主な理由は、引当金の計上です。危険な債権を早い目に処理してのものですので、リスク管理もよく出来た素晴らしい会社だと思います。
以下では、数値で見てみましょう。経常利益は増加傾向で、BPS(一株当たり純資産)も綺麗に右肩上がりの素晴らしい銘柄です。
「 みずほリース 」の配当金の推移
みずほリースは、現状でも優待・配当利回りが4.9%と高利回ですが、配当性向が約29.56%と低めな事から更なる増配余力もあります。また、過去の配当の推移からも増配に対して意欲もある会社で、今後の増配が大いに期待できます。なお、今期で17期連続の増配となる予定です。
「 みずほリース 」の自己資本と負債の推移
続いて自己資本の推移ですが長期では右肩上がりに成長しています。リース会社故、自己資本比率が低いのは仕方がないと考えます。
「 みずほリース 」の株価の推移
ヘムは、購入時点で「割安であるか?」「今後も長期に渡ってヘムに配当や優待を届け続けてくれる安定した収益性があるか?」を重視して銘柄を選定します。あまり、株価のバリュエーションは気にしないのですが、ご参考までに1年チャートと5年チャートを並べておきます。
1年チャート
TradingView提供のチャート
5年チャート
TradingView提供のチャート
コロナショック時は株価が約半値に暴落しているね。リース会社は暴落時に叩き売られる傾向にあるんだ。オリックスはリーマンショック時に95%下落したんだよ。でもショック時の実際の業績への影響はイメージ程は大きくない傾向にあるんだ。実際、リーマンショック時もコロナショック時も黒字を確保しているよ。リース会社は暴落中に仕込みたい銘柄群だね。
ヘムが運用している様々指数について
現在ヘムが運用しているポートフォリオには
- ヘムの「優待株ポートフォリオ指数」 公表中
- ヘムの「不人気株指数」(嫌われ者ファンド)2022年夏頃公表予定
- ヘムの「低配当性向安定株指数」
- ヘムの「インデックス積立投資指数」(国内証券) 公表中
- ヘムの「7資産分散インデックスファンド指数」
- ヘムの「全投資資産 成績指数」 公表中
があります。それぞれのポートフォリオを指数化して構成銘柄、運用成績、選定理由を公表していきます。2022年夏頃に「不人気株指数」も好評を開始予定です。
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優待廃止リスクに就いて
東証の市場改革により、上場維持のための株主数の条件が大幅に緩和された事から、今後は株主優待を廃止する企業が増えることが予想されています。優待株投資家にとっては悪夢の「優待廃止&株価下落」のダブルパンチを食らう可能性が高まっています。
しかしながら優待を廃止するという事は、その分会社側のコストが下がり、利益が増えることになります。その利益を会社に蓄積するか、増配という形で株主に還元するかです。つまりは、優待を廃止しても会社の価値自体には変化がないという事です。銘柄選定の時点で、十分に割安な株を買っていれば、優待廃止で株価が下落した場合は、更にその会社の株価が割安になるという事です。
ヘムの投資方針では、優待を廃止して株価が下がった株で、みずほリースのように安定した業績で毎年利益が蓄積され、配当余力も十分という会社は、「不人気銘柄指数(嫌われ者ファンド)」で購入し、長期に渡って保有し、インカムゲインとキャピタルゲインをダブルで狙う予定です。ヘムの「不人気銘柄指数(嫌われ者ファンド)」は既に運用を開始しています。年内には指数化して構成銘柄を公表する予定です。
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