DOE採用株PFの構成銘柄「コンドーテック」。前期の売上高UPが+14.1%に対して経常利益は+19.8%。この会社は価格転嫁力が強いのでは?と思いました。四季報をチェックしても「価格転嫁力が強いのでは?」を匂わすコメントが複数記載


同社は今回決算で
✅前期経常上方修正
✅今期増収増益
✅前期&今期ダブル増配
✅中期経営計画を上方修正
✅DOEを2.5%→4%(目標)に引き上げ
一方株価は僅かの上昇しただけ。これは良いのでは?と思い詳細を調べる事にしました
コンドーテックの追加購入を決めた理由です😊
✅1953年の創業以来70年連続黒字
✅上場来29年連続非減配
✅13期連続増配(予定)
✅高い株主還元姿勢 / DOE2.5%
→今決算期にDOE4.0%を目標にすると発表
✅高い利益率(同行他社比較)
✅寡占エリアのビジネスあり
✅理解しやすい既存ビジネスの強み
✅強い価格転嫁力
✅メーカー機能を持つ併せ持つ専門商社
✅強い営業部隊と20,000社以上の顧客基盤
✅自然災害銘柄
✅インフラ老朽化 維持修繕需要の後押し
✅現実的な成長戦略
新規販売先開拓/ 拠点展開 / 海外展開 / M&A
✅誰も注目しない超小型株&専門商社


「成長する既存ビジネス」と「新分野への進出」
このグラフをじっくり見て下さい。
✅創業期からのメイン産業資材(黄緑)が成長
✅30年前鉄溝資材(水色)へ参入→今では大きな柱に
✅13年前M&Aにより電設資材(橙)に参入→成長
✅4年前よりM&Aにより足場工事(桃)に参入→未来の柱へ
未来の予測は難しいですが、1953年の創業以来70年連続黒字で上記のような軌跡を歩んできた会社には、大きな安心感があります。着実に成長とはまさにこの事。また、同社がM&Aを上手く活用し新規ビジネスに参入している事もよく分かります。後述しますが高い確度を持ってM&Aしてます。

04)コンドーテックの事業は以下4部門構成
部門 利益率
1️⃣産業資材 6.25%
2️⃣鉄溝資材 8.28%
3️⃣電設資材 3.29%
4️⃣足場工事 0%
1️⃣と2️⃣で利益の93%と収益源の柱。
利益率は建設系専門商社の中でずば抜けて高い
*左グラフは売上、右グラフは利益


同業他社との経常利益率の比較。
なお利益の93%を占める以下主要2部門の利益率は更に高い。4年前にスタートした足場事業の利益率が低く全社の利益率を押し下げている。足場事業は今は投資初期段階で減価償却重いが、今後の改善の目途は立っている。
1️⃣産業資材 利益率6.25%
2️⃣鉄溝資材 利益率8.28%

05)コンドーテック
=マーケティングと飛び込み営業と魔法の言葉=
私は19年前に起業し会社2社を経営してます。会社を成長させてくれた源泉は飛び込み営業でした。飛び込み営業の利点は「新規顧客獲得」と「顧客ニーズの獲得」です。この「顧客ニーズの獲得」が成功への扉でした。
売り込み先に断られた後は必ず「どうして取引しなかったのか?」「どんな商品・サービスがあれば良いと思うか?」の2点を聞くようにしていました。この2つの魔法の言葉が長期で会社を成長させます。吸い上げた膨大なニーズから具現化出来るものを一つづ実現させていく、このサイクルが会社を長期で強くしていきます。10年もすれば、同業他社と圧倒的な差が生まれる事でしょう。中小零細企業が成功する為のマーケティングは、この2つの魔法の言葉だけで十分だと思ってます。
先日、キーエンスについて書かれた本を読みました。私がやってきたことを更に深堀し徹底してやってるんだと思いました。前置きが大変長くなりました💦コンドーテックの決算説明資料を読んでいて驚きました。コンドーテックは私と同じことをやっている。小規模企業だけに、私はよりその感覚が理解出来ました。銘柄に惚れてはいけないのでしょうが、この会社なら惚れても良いか、そう思わせてくれました。
IRは「当社の営業部隊は強い」と明言していました。1人当たり「月平均1社の新規開拓」+「年平均10社の休眠顧客の掘り起こし」。これを積み重ねて顧客が2万社以上。非効率化もしれませんが、こういう会社の底力は強いです。

前述した魔法の言葉「なぜ取引してもらえなかったのか」「どんな商品・サービスを求めているか」をシステム化して行っている。丁寧に拾い集めた情報を、商品開発に落とし込んでいます。その結果が圧倒的な取扱商品数と、自社製品比率30%という数字に表れており、他社比較高利益率の源泉でもあります

そんな営業マンたちが日々飛び込み営業をしている訳ですから、新規ルート開拓も進み、M&Aで買収して始めた新規事業も成長ルートに乗りやすいのです。こういう愚直な努力を続ける会社は、時間軸が味方していってくれるはずだと思っています。

改めて同業他社と同社の経常利益率の差です。
利益の93%をあげている2部門での利益率は更に高くなっています。近年始めた足場事業が種まきステージで利益化していない為、全社の利益率を押し下げてます。なおこの足場事業の見通しも明るいです。
1️⃣産業資材 利益率6.25%
2️⃣鉄溝資材 利益率8.28%

コンドーテック06) 価格転嫁力
✅前期の売上高 +14.1%
✅前期の経常利益 +19.8%
前期では売上高以上に利益が上がっています。
価格転嫁力の強さの理由をIRに聞いてみました。

コンドーテック07) 高利益率
取り扱い商品の30-40%は自社製品。建材・住設資材市場は顧客が多用で、専門商社からの購入が一般的。コンドーテックは「専門商社 兼 メーカー」
強い営業部隊がニーズを組み上げ、自社で製造出来るものは作ってしまう。その商品を自社ルートで卸すのだからかなり有利です✨

飛び込み営業を得意とし、2万社以上の顧客があり、約5万店の商品を取り扱っている。自社で作れる商品は自社製造し(OEMを含め)、自社の販売ルートに乗せています。大手小売店のPBにも似た仕組みです。これが同業他社比較高利益率の一因です

コンドーテック 08) 鉄構部門
価格転嫁力の強さの理由をIRに聞いてみた
✅寡占市場である
最大手はフルサトマルカ。同社は2番手。
✅ニッチ商品で建築コストに占める割合が低い為(10%未満)顧客側が価格に寛容との事
✅自社製品が多く利益率が高い


利益率の高さの秘密)同社は専門商社であるが取扱商品の3-4割が自社製品(OEMを含む)。これが同業他社(建築系専門商社)と比べて利益率が高い一因。特に鉄溝資材に自社製品の割合が多い。

コンドーテック 09) 産業資財部門
価格転嫁力の強さの理由
産業資財はこんな商品。つまり、超ニッチな資財で、もの凄い種類数。顧客はホームセンター、問屋、金物屋等。顧客の要望はもの凄い種類の産業資材をまとめて扱ってくれる商社。1社から全てを買いたい。コンドーテックの強みは5万点の品揃え

顧客は多少の価格差よりは「何でも揃ってるコンドーテック」から買う事に。
✅約5万点の品揃え
✅2万社以上の顧客
✅愚直な飛び込み営業と休眠口座の掘り起こし
この一見「非効率」に見えるビジネス形態が同社の強み。こんなビジネスは誰もやりたがらない。それは、立派な参入障壁なのです

コンドーテック 10) 株主還元
✅1995年の上場来28年連続非減配
✅13期連続増配予定
✅今決算期にDOE2.5%を4%に引き上げると発表
✅業績は創業来 長期上昇トレンド
✅配当性向35%と余力あり
次回はDOE4%に段階的に引き上げ時
5年後の配当金をシュミレーションします(^^♪

🌟コンドーテック11) 配当シュミレーション
保守的にみてもコンドーテックの
「配当利回りは6年後に6%を超える‼️」
(株価変わらずの場合)
前提)
✅EPS 年3%成長
(過去14年平均でEPSは年率で約5.5%成長)
✅DOE2.5%→4%へ 6年かけて引き上げ
(今期決算でDOE4%への引き上げ発表)

コンドーテックのように、割安/好財務/成長期待ありの銘柄の配当利回りが6%という事はあり得ない。通常は4%程度。株価は50%上昇するという事。
私の保守的予想)
✅2029年 含み益50% / 買値配当利回り6.02%
BPSは2023年比36.9%上昇
これが時間軸の長い
「待ち伏せ投資手法」の考え方です😊

コンドーテック12) 成長戦略📈
同社の直近の売上は754億円。売上高1000億円を目指している。主要4部門の成長戦略、海外展開、ネット戦略等に就きIRより説明頂く。地に足のついた現実的な戦略で「拠点展開、M&A、足場工事分野の拡大、営業部隊の働き」辺りが鍵。次回以降個別戦略をtweet予定です🤗

コンドーテック13) 産業資材部門 成長戦略
現在の同社の売上・利益の柱。飛び込み営業、休眠口座の掘り起こし、取扱商品数の拡充、用途展開を愚直に進めると。「いずれ成長の限界がくるのでは?」と聞くと、今売れてる商品は10年前に扱っていない商品だったり、当時は全く思いもつかなかった用途で使われたりしていると。


つまり10年後には今扱っていない方品が売れていたり、今使われていない分野で使われるようになったり、縦横様々に展開するのでまだまだ成長余地はある。当分野の成長の源泉は需要を掘り起こし吸い上げる営業部隊にあると。同社は営業に強い自信を持っている。

コンドーテック14) 鉄構資財部門 成長戦略
鉄構資財は寡占市場。同社はフルサトマルカに続く2位。確実な成長戦略は未出店地域の進出。今までもそれで拡大してきている。空白地はまだまだあるので、成長余地は十分あると。以下地図の水色が鉄構部門の拠点。確かに横展開の拡大余地は当面はありそう

コンドーテック15) 足場工事の成長戦略
10年後の柱にしようとているのがこの分野
私も以下理由から期待している
✅インフラ老朽化修繕工事でマーケットが拡大
✅従来は産業資財に入っていた足場工事を独立部門化。柱に育てるべく独立部門化。
✅2019~2021年に関連4社をM&A/子会社化
✅売上順調に成長




コンドーテック16 足場工事2)
初期投資償却・のれん償却が重くまだ利益は出ていないが、上記を除くEBITDAでは既に利益が出ている。BSからのれん残は29億。20年償却とのこと故毎年2億程度か。残りの4億は初期投資償却との計算。こちらは後5年程で償却終わりとの事。消却が軽くなれば一気に利益化する

もう一度、棒グラフをしっかり見て下さい。緑の産業資材部門は年々成長。水色の鉄構部門は高利益率で産業資財部門と2本柱に。橙色の電設部門も利益貢献化している。新規事業の桃色の足場部門もEBITDAでは既に利益化、償却が軽くなると大きな柱になる。まさに着実な成長路線とはこの事‼️

コンドーテック17) 災害銘柄☔🌀
コンテナバッグ、ブルーシート等を扱っている自然災害銘柄でもあります。残念ながら温暖化の影響もあり、自然災害激甚化の流れは続くでしょうから、災害関連資材の売上も増えていく事が予想されます
✅2023年 同社売上高750億円
✅2023年 同社災害関連売上高53億円

コンドーテック18)
近藤勝彦社長インタビュー記事
引用元から記事が見れます。
同社の泥臭い強みが伝わってきます。
こういう会社は強いです!
「コツコツ利益を積上げる安定成長企業」
+「DOE採用」=連続増配企業(13期連続増配予定)
近藤社長のインタビュー記事はこちらから

コンドーテック19) 株主優待🎁
保有株数に応じて増える株主優待。以下1万ポイントで貰える優待。1ポイント1円の価値がありません。同額のクオカードや図書カードを貰った方が嬉しいです。同じ金額を出すのであれば、より株主が喜ぶような優待に変更して欲しいです。



コンドーテック 優待🎁
私の熱き思い🔥が近藤勝彦社長と経営陣の皆様にに届くように「コンドーテック QUOカード 」
オリジナルデザインを作成しました
優待を同額のクオカードに変更するだけで株価上昇に寄与すると思われます。コストをかけずPBR1倍割れ解消に貢献する方策ゆえ是非検討して下さい🙏

コンドーテック)足場工事の今後を更に深堀り。IRの方に色々お聞きしました。足場関連の、年間のれん償却は2~3億。のれん以外の初期投資償却は4~5億。これはあと3~5年で消える。仮に、今から新たな投資を行わず事業環境が同じなら5年後のセクター利益は4~5億円になる。

電設資材の利益を超え同社で3番目の柱になる。だが、実際は今後更に設備投資を続け事業拡大に向かって進むと。当たり前ですね。足場工事部門の先行きは明るいと感じた。懸念は人材確保だが同社の離職率は非常に低い💯きっと他社より上手くやるでしょう。この離職率の低さ😳きっと良い会社なんでしょうね。

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