暴落相場への備えシリーズは以下の6つの記事に分けて掲載します。続き物になっているので1~4まで前から順番に見てください。
前回までは、暴落の為の事前準備の話だったね。今回はいよいよ、「実際に暴落が来た時にどうすれば良いのか?」のマニュアルを作っていくね。
この記事を書いているのは、2023/3/16の朝なんだ。この1週間で、米銀の破綻ドミノがあり株価は大きく下落しているんだ。更に昨日は欧州のクレディスイスの信用不安(中銀に支援要請)のニュースが出て、欧州株も米国株も日本株の先物も急落しているのね。まさに、今が暴落の入り口かもという状況だよ
「暴落相場への備えシリーズ」全6話を見る
暴落相場の最中は冷静でいるのが難しいんだ。「暴落相場への備えシリーズ」は平常時に冷静な頭で考えた対策マニュアルでしょ。まずは、このシリーズを1から見て落ち着くところから始めようね。
インデックスの積立投資の継続
インデックスの積立投資は、毎月の積立投資を継続するだけで何もしない。
- 毎月の積立投資を淡々と継続する
- 絶対に売らない
- 毎月の積立投資以外の買い増しを行わない
インデックスの積立投資は、ドルコスト平均法をの利点を生かして、淡々と継続する事が前提の投資手法だよ。淡々と、今まで通りの積立投資を継続するのみです!
あなたの積み立て資産額は幾らですか?今の金額なら暴落も我慢できるかもしれません。でも20年後に暴落が来たら、積み立て資産は幾らになってますか?何十年もかけて積み立てた1,000万円が日々数十万円減っていき800万円になったとします。必死で我慢して耐えますよね。そこから、700万円、600万円、500万円と減っていく。これが大暴落です。この時あなたはどう思いますか?800万円の時に売っておけばよかったと思います。必ずそう思います。そして、遂に神経が持たなくなり、今からでも遅くない、これ以上傷口を広げないようにもう全部売ってしまおう。こう思うんです。リーマンショックの時はこうして多くの人が市場から退出しました。今この記事を見ているあなたはラッキーです。リーマンショックの時に、何十年もかけて積み立てたお金を溶かして市場から退出した人はたくさんいました。単なるタイミングだけの差です。そう、「運」です。だから私は、キャッシュポジションの大切さや、暴落時買い付け用資金の確保の大切さを強調しています。
リーマンショック時7,000円を割った日経平均は今では27,000円近辺です。生き残れば多くの恩恵が受けられます。積立投資でもフルポジ(金融資産の大半を投資に回す)で行くなら、相当強い意志を持たないと何十年も相場で生き残る事は難しいですよ。私は暴落を乗り切るには60%が準備で40%が胆力だと思っています。凄く強い胆力があれば、準備が無くても暴落を乗り切る事も出来るかもしれません。私は、投資歴26年で過去何度も暴落を経験して自分の事は分かっています。私にはそこまでの胆力はありません。
暴落時に見るデータを見直す
暴落時に売るのは最悪の決断だと思うんだ。上がってる時に買って、暴落中に売るなんて誰が考えても勝てるわけがないよね。あらゆるデータが株式市場は長期で報われる事を示しているよ。今まで色んな暴落があったけど、日経平均PBRが0.8倍付近が底だったんだね。夜明け前が一番暗い事を思い出そうね。
「慌ててはいけない。売るのは暴落の前で、後ではない」 ―ジョン・テンプルトン卿
「強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」―ジョン・テンプルトン卿
「賢明な投資家というのは、楽観的な人間に株を売りつけ、悲観的な人間から株を買うリアリストのことだ」ーベンジャミングレアム
暴落時買い付けシュミレーション
暴落時は、中々冷静でいられないから、事前に買い付けペースを決めておくことが必要なんだ!以下がヘムの暴落時買い付けルール(2023/3/15作成版)だよ。
まずは、自分のポートフォリオの市場感応度(β値)を把握するんだ。
注意点は、理論上のベータ値と暴落時のベータ値は一致しないという事なんだ。
ここは過去の経験則でいくしかないんだ。
ヘムの場合は対日経平均の「理論上のβ値」は約0.5なんだ。
でも経験上で把握している「実際の暴落時のβ値」は約0.6~0.7なんだ。
これはリーマン、チャイナショック、コロナショックからの経験則だよ。
以下は、今回の(2023/3/9~)下落相場開始からの4日間のデータだよ。
TOPIXが5.36%の下落、日経平均が4.87%の下落だよ。
ヘムのPFは2.82%と下落幅が限定されてるよね。
これは、今の所は低ベータが効いてるエビデンスだね。
ヘムが知っているβ(ベータ)値の調べ方は以下の通りだよ
暴落時の日経平均の底をどう想定するか
まず、これからの暴落の底がどのあたりになるかを予想する事が大切だよ。
そんな事が出来るの?
日経平均PBRという指標があるんだ。暴落時は利益を基準とした指標であるPERは機能しないんだけど、資産を基準にしたPBRは機能するんだ。過去何十年にも渡ったデータから導き出した基準だから、ヘムは暴落時にこのデータを凄く重視するんだ。
日本株市場の長い歴史の中で日経平均PBRが最も低くなったのは2回。リーマンショックとコロナショックだよ。その時の値で0.8なんだ。過去最大と同程度の暴落が来ても日経平均BRは0.8倍付近で止まるという事だよ。リーマンやコロナ以外に今まで様々暴落があったよね。チャイナショック、ブレグジット、東日本大震災、米国長期金利上昇ショック、ギリシャショック。数えればきりがないよね。それらのショックも日経平均PBRは1倍を割り込み事は無かったんだね。今回のショックがどの程度か分からないけど、通常の暴落ならPBR1倍で下げ止まると考えて良いのかなと思っているよ。もちろん、この暴落がリーマン級やコロナに級になるかは誰にもわからないから、備えは必要だよ。
こんな風にして、自分なりの暴落時の底値の目途を予想してから、今後の買い付けプランを考えていくんだよ。
今後の暴落時の具体的な買い付けプラン
正直今回の暴落が「リーマン級になるのか」「通常の暴落(チャイナショック級)になるのか」「単なる調整で終わるのか」ヘムにはよく分からないんだ。でも、リーマンショックの時と今回を比較すると、今回の方が明らかに市場は制御されていると感じているよ。だから、最悪でもチャイナショック級のPBR1倍程度が底値の目途というのがメインシナリオなんだ。
自分で決めたメインシナリオに沿って、暴落用待機資金の買い付けプランをたてるんだ。
ヘムの場合は暴落用待機資金を10分割して、以下のようなプランで買い付けを行う事にしたよ。
今後の暴落時の具体的な損益シュミレーション
今回の暴落で傷口がどこまで広がるかのシュミレーションだよ。
このシュミレーションは必ずやっておいてね。
どんどん株価が下がっていくときに、想定通りだと思えるのと、
どこまで損失が拡大するのか分からずに恐怖に震えるのとでは、
どっちの人が暴落に負けて売ってしまうかは明らかだよね
以下はヘムの場合のシュミレーションだよ
前提① β値が70で機能する場合
日経平均の下落幅に対してヘムのポートフォリオの下落率は70%で済むとの前提
前提① 低β値が機能しない場合
日経平均と同じ割合でヘムのポートフォリオも下落する場合
最悪のリスクも考えておくね。仮に、ヘムの低ベータ銘柄戦略が一切機能せずに、ヘムのポートフォリオの下落率が日経平均と同程度になり、今回の暴落がリーマンショック級になり日経平均がPBR0.8まで下落したとすると、現在の含み益8,000万円が丁度消えてなくなる位(▲200万)だね。
暴落時買い付け用資金でどの銘柄を購入するのか
平常時にどの銘柄を購入するか決めておくのは悪くないけど、
実際に暴落が起きた時にどういう理由で暴落が起きているのかで、
購入する銘柄が変わってくるよね。
ヘムはいつも、暴落初期に時間をとって購入する銘柄を決めるんだ。
今日は朝からその作業に追われていたよ(^^♪
買い付け後に公表していきます
2023/3/17 第1回暴落時買い付け用資金の20%を使って以下10銘柄を購入したよ。これは令和の東証大号令相場の波に乗れる可能性があると判断した「低PBR/低PER/高配当/低配当性向/業績安定」の銘柄だよ。ヘムは以下のように考えてこの銘柄を買い付けたんだ。
米銀倒産に端を発するショックは、東証大号令によるバリュー株相場に冷や水を浴びせる。
ただ万年割安企業が東証と市場から強い圧力を受けてる現状は変わらない。
「割安&高配当案&業績安定」企業を暴落時買付用の資金で買い付け。
東証大号令によるバリュー株見直しの流れはとまらないと見ている❗
本当に苦しくなったらどうするのか
心が折れて売ってしまいたくなったら、配当金の推移に注目してね。ヘムは、インカムゲイン狙いの投資家なんだ。売ってしまうと大好きな配当や優待を貰えなくなるよね。どうしても売ってしまいたくなった時はこのグラフを見て耐える予定なんだ。
人はそんなに強くないんだ。これだけ、「暴落時に狼狽売りをせず、歯を食いしばって買い進む事が大切だ」と言っているヘムでも、リーマンショック級やそれ以上の世界恐慌級の暴落が来た時に耐えられる自信はないんだ。ヘムは、どうしても暴落に耐え切れず、全ての株(or 投資信託)を打ってしまいそうになったら、証券口座のパスワードをホーに変更してもらおうと決めているよ
そんな時は私に任せてね!でも勝手に売って使っちゃたらだめだよね・・・
ヘムが運用している様々指数について
現在ヘムが運用しているポートフォリオには
- ヘムの「優待株ポートフォリオ」 全51銘柄 割安優待株で構成!
- ヘムの「DOE採用株ポートフォリオ」 全50銘柄 配当政策にDOEを採用の割安株で構成!
- ヘムの「不人気株ポートフォリオ」 全51銘柄 究極の逆張り投資!(通称嫌われ者ファンド)
- ヘムの「連続増配宣言株ポートフォリオ」 全16銘柄 連続増配を公表している割安株で構成!
- ヘムの「インデックス投信積み立てファンド」 e-Maxis中心にIndexfundを毎月積立て
- ヘムの「7資産分散海外ETFファンド」 バンガード中心に海外ETFを分散投資
- ヘムの「全投資 ポートフォリオ」 ヘムのすべての投資資産の全体の運用成績
があります。そのポートフォリオに実際に投資して、売買手数料や配当や税金をすべて含めた成績を長期に渡って公表していきます。
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