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今日はヘムの「優待株ポートフォリオ指数」の構成銘柄紹介で、構成比率9位の「フジコーポレーション(7605))」の分析です。フジコーポレーション(7605)はタイヤの専売店『タイヤ&ホイール館フジ』を東北、関東中心に直営展開しています。業績は好調で、割安な素晴らしい銘柄なのですが、2022年3月18日に優待廃止を発表いたしました。
優待廃止銘柄
2022年3月18日優待廃止を発表!従来は、200株以上 1年以上 保有で三菱UFJニコスギフトカード5000円分と素晴らしい優待内容だっただけに残念です。その上で、まずはいつものように同社の分析の要約からです。
「 フジコーポレーション(7605)」2022年3月18日に優待廃止を発表したものの、PER 8.3・PBR 1.15・ミックス係数9.55と割安株で、過去の業績も安定しており純資産も5年で87%増加しています。配当利回りは1.66%と低めですが、業績は右肩上がりで、配当性向は約13.65%とかなり低めな事から、今後の増配余力も十分な素晴らしい銘柄です。
以上より、フジコーポレーション(7605)は優待廃止となったものの引き続き安心して保有できる銘柄だと考えます。優待が廃止となったので、「ヘムの優待株ポートフォリオ」からは3年以内に売却しますが、「ヘムの不人気銘柄ポートフォリオ(嫌われ者ファンド)」での構成銘柄に採用予定です。不人気銘柄ポートフォリオには、優待廃止銘柄、地方銀行、放送局、親子上場銘柄、地方上場銘柄など、実力(収益力)以上に過剰に売り込まれた、もしくは割安に放置されている銘柄で構成するポートフォリオです。
フジコーポレーション(7605)は2022年3月に優待廃止を発表。当社は以下のように(青線)大きく下げたんだけど3週間たった今ではTOPIXの変動率とあまり変わらないんだ。割安で、成長性のある銘柄は、優待廃止時の株価下落リスクも小さいんだね。
ヘムの優待ポートフォリオの選定基準は、その銘柄は長期に渡ってヘムに配当を届け続けてくれるか? がイエスである事です。
フジコーポレーション(7605)はその問いに自信を持ってイエスと言える銘柄です。
ヘムがこのコメントをいつも最初に書くのは、もしこの質問のイエスと答えられないなら、その銘柄は紹介しないでおこうと考えているからです。一部例外銘柄は例外銘柄と明記します。現時点での例外銘柄はクリエイト・レストランツです。
指標分析(PER/PBR/自己資本比率/利回り等)
- 銘柄 フジコーポレーション(7605)
- 株数 200株
- 指数構成順位 9位(全49銘柄)
- 指数構成比率 2.6%
- 株価 1217円 (2022/4/8)
- 優待 2022年3月18日優待廃止を発表
- 以前は200株以上 1年以上 保有で三菱UFJニコスギフトカード5000円分
- PER 8.3
- PBR 1.15
- ミックス係数 9.55 やや割安です
- 純資産の成長 順調に成長していてGOOD!!
- 5年前 10,917百万円 → 直近 20,429百万円 87%増加
- 3年前 13,733百万円 → 直近 20,429百万円 49%増加
- 自己資本比率 69.4%
- 配当 20円 (増配傾向が続いています)
- 配当利回り 1.66%
- 配当性向 13.65% かなり低い目の配当性向!
- 優待配当利回り
- 100株 1.66% 優待を廃止したところなので増配を期待しています
- 配当継続性自信度 ランクA ◎
売上・利益の安定性(リーマンショック時も黒字)
指標は割安ですが、売り上げ・利益の過去の安定性はどうでしょうか? リーマンショックの際も黒字を確保、売上・利益ともに右肩上がりの傾向が見て取れます。このグラフの利益は左側が軸なのですが、一番下が0になっていないので、利益が低めに見えてしまいます。最も利益の少ない2007年も5.5億円程度の黒字で、2009年のリーマンショック時の決算も5.5億円程度の黒字です。
以下では、数値で見てみましょう。経常利益は右肩上がりで成長しており、それに応じてBPS(一株当たり純資産)も綺麗に右肩上がりの素晴らしい銘柄です。
配当金の推移
フジコーポレーション(7605)は、配当利回りは1.66%と決して高利回りとは言えない銘柄です。配当性向が約14%とかなり低めである事、直近の2022年3月に高利回りで優待の廃止を発表したところである事からも、近々の増配が大いに期待できる銘柄と考えます。2022年10月期での増配を期待します!
自己資本(純資産)の推移
自己資本も順調に推移しており、年々会社の価値の増え続けています。毎年BPSが伸び続ける会社で、現時点でもPER 8.3・PBR 1.15・ミックス係数9.55と割安状態です。その上、配当性向が約13.65%とかなり低めで、今後の増配が期待されます。業績も安定しており、今後も更に純資産を積上げ割安度が増していくのですから安心して保有できる銘柄です。残念ながら2022年3月に優待廃止を発表したため、「ヘムの優待株ポートフォリオ」からは3年以内に売却しますが、「ヘムの不人気銘柄ポートフォリオ(嫌われ者ファンド)」での構成銘柄に採用予定です。
株価の推移
ヘムは、購入時点で「割安であるか?」「今後も長期に渡ってヘムに配当や優待を届け続けてくれる安定した収益性があるか?」を重視して銘柄を選定します。あまり、株価のバリュエーションは気にしないのですが、ご参考までに1年チャートと5年チャートを並べておきます。買いたくなるチャートですね
1年チャート
5年チャート
優待・配当継続性自信度
前回から指標に入っている「優待・配当継続性自信度」って何なの?
ヘムの銘柄選定基準で重視していることは、その銘柄が「今後も優待や配当を長期に渡ってヘムに届け続けてくれる」事なんだ。
確かに減配になったり、優待が廃止になるとショックだもんね
そこで、「業績が安定しているか」「配当が無理のない範囲か」「株価が高すぎないか」等の観点からヘムが総合的に見て、「優待・配当の継続性の自信度」をランク付けすることにしたんだ。
今回のフジコーポレーション(7605)は自信度が「ランクA ◎」になってるけど、これはどういう意味なの?
うん、これからは以下のような判断基準でランク付けしていくよ
優待・配当継続性自信度の基準
ランクA◎ 今後も優待・配当を継続してくれると自信を持って言える銘柄。更なる増配も期待できる。安定した業績と、十分に割安な株価、配当余力も十分で、毎年利益が蓄積されていく魅力的な会社。仮に優待が廃止になっても、継続して保有出来る銘柄。
ランクB〇 ランクA銘柄ほどではないが、今後も優待・配当を継続してくれると思える銘柄。A銘柄同様、仮に優待が廃止になっても、安定した業績と、十分に割安な株価、毎年利益が蓄積され、配当余力も十分という会社である事から、継続して保有出来ると考えられる銘柄。
ランクC▲ 現状はポートフォリオに加えておいても良いが、優待・配当の継続性に一抹の不安がある銘柄。株価上昇時や、他に良い銘柄が見つかった時などは売却することもある。
ランクD× 現状はポートフォリオに入っているが、他銘柄との言入れ替えを検討したほうが良い銘柄。
ヘムのポートフォリオには、ランクC・Dの銘柄は無い筈なんだけど、順番に分析を続けていると「この銘柄はランクCだな」っていう銘柄も含まれてます。新たな銘柄を発掘して、入れ替えを進めてていきたいと思います。
フジシールインターナショナル (7864)は配当・優待継続性自信度がランクA◎にも関わらず優待廃止となりました。ただ、株価の下落はそれほどでもありませんでした。東証の市場改革により、今後も優待の廃止、改悪となる銘柄が多数出ると思われますが、安定した業績と、十分に割安な株価、毎年利益が蓄積され、配当余力も十分という会社は、優待廃止時の株価の下落も小さいだろうと考えています。
ヘムが運用している様々指数について
現在ヘムが運用しているポートフォリオには
- ヘムの「優待株ポートフォリオ指数」 公表中
- ヘムの「不人気株指数」(嫌われ者ファンド)2022年夏頃公表予定
- ヘムの「低配当性向安定株指数」
- ヘムの「インデックス積立投資」
があります。それぞれのポートフォリオを指数化して構成銘柄、運用成績、選定理由を公表していきます。現状はヘムの「優待株ポートフォリオ指数」のみを公表しています。2022年夏頃に「不人気株指数」も好評を開始予定です。
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