長きに渡って続いたグロース株優位。ヘムは、超長期ではバリュー株投資は有効だと考えています。このシリーズでは日本株のバリュー株とグロース株のパフォーマンスの比較データを毎月アップしていきます。
「バリュー株の逆襲」?どういう記事なの?
ヘムは長期ではバリュー株投資は非常に有効な投資手法だと思っているんだ。ヘムが投資を始めた1997年頃は、「バリュー株投資」「BRICS等への新興国株投資」「毎月分配の海外債券投資」が好成績だったんだ。当時は米国株への投資はあまり人気がなかったんだよ。あの時に、米国株の成長株への投資を行えた人は、ほとんどいなかったと思うよ。
その後の25年間を見ると、当時活況だった「バリュー株投資」「BRICS等への新興国株投資」「毎月分配の海外債券投資」の成績はあまりよくないね。
そうなんだ。今の投資の世界の雰囲気は米国株、特に「S&P500」への積み立て投資が「投資の正解」だっていう雰囲気だよね。でもね、25年前のあの時は「バリュー株投資」と「新興国株投資」が投資の正解っていう雰囲気だったんだよ。さらに言うと、これからは上記を組みあわせた新興国でのバリュー株投資だっていう意見が多かったんだ。でも、結果はこの25年間、バリュー株投資も、新興国株投資も成績は平均以下で、米国グロース株投資が断トツの好成績だったよね。
つまり、ヘムが言いたいのは、現時点で正解だと考えられている「S&P500」への投資が正解ではない可能性があると思っているの?
その通りだよ。ヘムは、そろそろ「米国 グロース株投資」の凋落が始まり、「日本のバリュー株」や「新興国株」の復活が始まるんじゃないかと思っているんだ。日本のバリュー株とグロース株の成績の推移をまとめたデータがあまりないなと思っていたんで、ヘムが自分でまとめることにしたよ。
超長期 バリュー株 vs グロース株のパフォーマンス比較
まずは、超長期のバリュー株とグロース株のパフォーマンスの比較のデータだよ。日本株のデータがあれば良かったんだけど、日本株のデータはなく世界株のデータがあったのでそちらを紹介するね。
1975年から1998年頃まではずっとバリュー株優位で推移しているね。2000年のITバブルのころに一旦グロース株の成績がよくなったけど、その後はバリュー株の優位が続き2007年頃は大差でバリュー株優位となっているよ。2007年からはグロース株の逆襲が始まり現在に至るという感じだね。以下のグラフでバリューとグロースのどちらのパフォーマンスが良いかを分かりやすく比較したデータだよ。
整理すると以下のようになるかな
- 1975年~1999年 バリュー株優位
- 2000年 グロース株優位(ITバブル)
- 2001年~2007年 バリュー株優位
- 2008年~2020年 グロース株優位(GAFAMの急成長)
- 2020年以降 バリュー株とグロース株が拮抗
ヘムの仮説は、超長期ではバリュー株がグロース株を上回る期間が長い。2000年のITバブル期や、2008年~2020年のGAFAMの急成長期など、一定期間グロース株が超好成績を出す期間がある。ただ、超長期ではバリュー株の成績がグロース株を上回る。現在は1975年以降の全ての期間の合計の成績でグロース株がバリュー株を上回っているので、これから大きな揺り戻しがある筈というのがヘムの相場観なんだ。
2022/10/26 追記記事
日本株の1980年以降の超長期でバリュー株がグロース株を大幅に上回った成績をだしているというデータを見つけたよ。Russell/Nomura 日本株インデックスの2021 年度版ハンドブックより引用。配当込みのデータなので実情に近いデータだね。なお、NOMURAはPBRの高い半分をグロース、低い半分のバリューとして分類しているよ。
日本株 長期 バリュー株 vs グロース株のパフォーマンス比較
続いて、2010年1月以降の長期間にわたる日本株でバリュー株とグロース株の成績の比較だよ。
2022年10月1日時点で、グロースがバリューを45.03%アウトパフォームしているよ。
2010年1月を10,000として計算。以下は2022年10/1時点の指数。
- TOPIX 20,740
- TOPIXバリュー 18,467
- TOPIXグロース 22,970
ちなみに、TOPIXバリューとか、TOPIXグロースはPBRで区分しているようだけど、具体的にどのような銘柄で構成されているかは分からなかったよ。
以下は2010年以降でバリュー株とグロース株が相対的に見てどちらのパフォーマンスが良いのかを見たグラフだよ。2010年~2020年はグロース株が優位で2021年以降に流れが変わってきたように見えるね。
日本株 短期 バリュー株 vs グロース株のパフォーマンス比較
続いて、2021年1月以降の中期間にわたる日本株でバリュー株とグロース株の成績の比較だよ。
2022年10月1日時点で、バリューがグロースを21.8%アウトパフォームしているよ。
2021年1月を10,000として計算。以下は2022年10/1時点の指数。
- TOPIX 10,332
- TOPIXバリュー 11,469
- TOPIXグロース 9,289
以下は2021年以降でバリュー株とグロース株が相対的に見てどちらのパフォーマンスが良いのかを見たグラフだよ。2021年以降はバリュー株の逆襲が始まっているように見えるね。
バリュー株逆襲
ヘムは超長期ではバリュー株の方がグロース株より好成績を出せると考えているんだ。この12年間はグロース株がバリュー株を圧倒するパフォーマンスだった事もあり、これから大きな揺り戻し、つまりはバリュー株の逆襲が始まると考えているよ。今後も、毎月この記事を更新してバリュー株の逆襲の推移を見ていくね
2022/11/10 追記) 同様のシリーズで小型株効果をまとめた記事をアップしたよ。2010年以降13年間の大型株と市場と小型株のパフォーマンスの差をデータで検証して記事にしたんだ。小型株効果は明らかに存在するという結果になったんだ。以下にリンクを貼るから是非見てみてね。
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