今日の記事はヘムの「優待株ポートフォリオ指数」の構成銘柄4位の「 リコーリース (8566) 」の分析です。ヘムの「優待株ポートフォリオ指数」は2022年3月17日時点で49銘柄となっています。49銘柄の構成銘柄の内訳は以下を見て下さい。
今日は構成銘柄4位の「 リコーリース (8566) 」の分析だよ。まずは、分析結果の要約からです。
リコーリース (8566)の分析結果のまとめ
では、本日は 8566 リコーリースを紹介します。
「リコーリース (8566) 」はPER8.3・PBR 0.5・ミックス係数4.15と超割安株です。過去の業績は右肩上がりで成長しており純資産も5年で31%増加しています。優待・配当利回りは、3年以上保有で4.87%と高く、また現在は26期連続増配です。配当性向は約28%と高すぎない事から、今後も優待・配当を継続する事は可能と判断します。
ヘムの選定基準は、「その銘柄は長期に渡ってヘムに配当や優待を届け続けてくれるか?」がイエスである事です。分析記事では最初にその銘柄の優待・配当継続性自信度を記載します。
「リコーリース (8566) 」
優待・配当継続性自信度
自信度A ◎
「 リコーリース 」の指標分析
では、「リコーリース (8566) 」の各指標を具体的に見ていきましょう。
- 銘柄 8566 リコーリース
- 株数 100株
- 指数構成順位 4位(全49銘柄)
- 指数構成比率 3.7%
- 株価 3,375円 (2022/3/15)
- 優待 QUOカード
- 100株以上で4000円
- 100株以上3年以上保有で5000円
- 優待利回り 1.18% / 3年以上保有で 1.48%
- PER 8.3
- PBR 0.5
- ミックス係数 4.15
- 純資産の成長 順調に成長していてGOOD!!
- 5年前 145,562百万円 → 直近 191,333百万円 31%増加
- 3年前 165,890百万円 → 直近 191,333百万円 15%増加
- 自己資本比率 16.5% → ここが割安に評価されている理由
- 配当 115円
- 配当利回り 3.41%
- 配当性向 28.13%
- 優待配当利回り 4.59% / 3年以上保有で 4.89%
- QUOカードは100株以上で4,000円、3年以上で5,000円
- 優待配当継続性自信度 A ◎
リース会社の自己資本比率は何故低いの?
リース会社の自己資本比率は 何故低いの?
物件や設備を先に購入してからリースするビジネス形態から自己資本比率が少なくなるのは仕方がないんです。以下は主なリース会社の自己資本比率です。どこも低い目ですね。
リース会社は何故割安なの?
リース会社は割安かつ優待内容も優れているお宝銘柄の宝庫です。ヘムの「優待ポートフォリオ指数」にもリース会社は、8424 芙蓉総合リース、8566 リコーリース、8425 みずほリース、8793 NECキャピタル、8591 オリックス、8596 九州リースサービスと、実にポートフォリオ全49銘柄中リース会社が6銘柄も採用されています。選定理由は、十分割安で成長性もありかつ長期に渡ってヘムに配当や優待を届けてくれそうだからです。
なぜ、リース会社はこんなに割安に放置されているのでしょうか。
- リース会社の業績は景気にされやすく安定しにくいと考えられがちであるから
- 多角化ディスカウントが効いている
- 負債が多い
- 何が本業かいまいちビジネスのイメージがわかない(怪しい)
では、ヘムは何故それでもリース会社を6社も採用しているのか?ですが、「上記のマイナス要因を加味してもあまりに割安」と判断している事、「過去の実績を見るとそこまで景気敏感株とは思えない」からです。では具体的に銘柄分析をしていきます。
「 リコーリース 」の売上・利益分析
では、売り上げ、利益の推移から見てみましょう。左軸は売上、右軸が経常利益、単位は百万円です。
皆さんはどう思われますか?私には凄く安定しているように見えるのですが。2009年のリーマンショックの時でさえ、しっかり黒字です。ヘムは投資歴25年なのですが、ITバブル崩壊、アメリカの同時多発テロ、東日本大震災、チャイナショック、ギリシャショック、コロナショックと様々な暴落を経験しましたが、リーマンショックの暴落は桁違いでした。あの、リーマンショックの時でさえ100億円以上の経常利益を出している会社が果たして景気敏感株なんでしょうか? 色んな理屈をつけることは出来るでしょうが、下表の数字が同社の安定性を物語っていると思うのです。
「 リコーリース」の配当金の推移
リコーリースの特徴は、増配です。現在26期連続で増配中です。そして、26回も増配したにも関わらず今の配当性向は28.13%と余力満タンです。余力満タンの今でさえ、優待配当利回りは3年以上の長期保有では4.89%。余力満タンという事はまだまだ、利回りが上がる可能性があるという事です。もう、美味しさがとまらないという感じです。以下はリコーリースの過去の配当実績です。なんか、まだまだ伸びそうですよね。
26期連続増配は凄いね。今期も予想通りなら27期連続の増配になるね。
「 リコーリース 」の自己資本と負債の推移
リース会社だから自己資本比率が低いのは仕方がないですね。それでも、自己資本は毎年着実に成長しています。
以上から、過去の数字からリコーリースは決して、業績が不安定な会社ではない。むしろ、かなり業績が安定している会社である。しかも、現時点で高配当・優待利回りなのに、配当性向は低めでまだまだ配当アップ・優待アップが期待できそうなかなり有望な銘柄である。
「 リコーリース 」の株価の推移
ヘムは、購入時点で「割安であるか?」「今後も長期に渡ってヘムに配当や優待を届け続けてくれる安定した収益性があるか?」を重視して銘柄を選定します。あまり、株価のバリュエーションは気にしないのですが、ご参考までに週足チャートと月足チャートを並べておきます。
週足チャート
月足チャート
ヘムが運用している様々指数について
現在ヘムが運用しているポートフォリオには
- ヘムの「優待株ポートフォリオ指数」 公表中
- ヘムの「不人気株指数」(嫌われ者ファンド)2022年夏頃公表予定
- ヘムの「低配当性向安定株指数」
- ヘムの「インデックス積立投資」
があります。それぞれのポートフォリオを指数化して構成銘柄、運用成績、選定理由を公表していきます。現状はヘムの「優待株ポートフォリオ指数」のみを公表しています。2022年夏頃に「不人気株指数」も公表を開始予定です。
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優待廃止リスクに就いて
東証の市場改革により、上場維持のための株主数の条件が大幅に緩和された事から、今後は株主優待を廃止する企業が増えることが予想されています。優待株投資家にとっては悪夢の「優待廃止&株価下落」のダブルパンチを食らう可能性が高まっています。
しかしながら優待を廃止するという事は、その分会社側のコストが下がり、利益が増えることになります。その利益を会社に蓄積するか、増配という形で株主に還元するかです。つまりは、優待を廃止しても会社の価値自体には変化がないという事です。銘柄選定の時点で、十分に割安な株を買っていれば、優待廃止で株価が下落した場合は、更にその会社の株価が割安になるという事です。
ヘムの投資方針では、優待を廃止して株価が下がった株で、リコーリースのように安定した業績で毎年利益が蓄積され、配当余力も十分という会社は、「不人気銘柄指数(嫌われ者ファンド)」で購入し、長期に渡って保有し、インカムゲインとキャピタルゲインをダブルで狙う予定です。ヘムの「不人気銘柄指数(嫌われ者ファンド)」は既に運用を開始しています。年内には指数化して構成銘柄を公表する予定です。
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