増配狙い投資に就いて

投資手法
ホー
ホー

増配狙い投資ってどんなところがいいの?

ヘム
ヘム

うん、増配狙いにはいくつもの利点があるんだよ。

まずは箇条書きで整理するね

増配狙い投資の利点
  1.  配当金は毎年貰えるものだから「お金を生む装置」を手にする事になるよ
  2.  増配狙い投資では配当金が毎年雪だるま⛄のように増えていく事になるんだ
     しかもその増え方は時が経つにつれて加速度的に増えていくよ(⌒^⌒)b
  3.  増配狙い投資では配当金は3つのトリプルエンジンで増えていく事になるよ
    ① 増配エンジン🚀
    ② 配当再投資エンジン🚀
    ③ 入金による増配🚀
  4.  配当金が増えるのに合わせて株価自体も上昇してWでお得なんだ
  5.  受取配当に注目する投資だから、暴落や下落相場でもドキドキしたり慌てなくて良いので
     心が弱い人でも大丈夫だよ
     
ホー
ホー

良い事尽くめのように見えるね。詳しい説明を聞きたいわ

①配当金は毎年貰える
ヘム
ヘム

株で儲けるコツは「安く買って高く売る」事だよね。こうして得た利益の事をキャピタルゲインっていうんだ。でも、安く買って高く売るがいつも上手く行くとは限らないよね。

株式投資で利益を得るにはもう一つ別の方法があるんだ。それが「配当金」だよ。配当金を受け取る事をインカムゲインっていうんだ。ヘムの投資手法の特徴は受取配当金を雪だるまを転がすように成長させる投資手法なんだ。

この手法の良い所は、毎年配当金が貰える事だよ。今年も、来年も、再来年も、その株を保有している限り毎年貰えるものなんだ。まるでお金を生み続ける装置を買うようなものなんだね。

*業績不振などで無配になる企業も稀にあるけど、業績が安定した銘柄複数に分散投資する事でポートフォリオ全体としては着実に成長する配当を受け取る事が出来ます

ホー
ホー

配当金はどのくらい貰えるものなの?

ヘム
ヘム

今の日本企業全体の配当金の利回りは2.1%位だよ。銀行預金に比べて遥かに良いよね。

でもヘムが投資するような銘柄は配当利回りが3%以上のものがほとんだよ。しかもその配当利回りが、どんどん増えていくのがヘムの投資手法の特徴なんだ

* 上場企業の中には配当を出さない企業もあるんだ。そのような企業を無配企業と言うよ。業績が赤字で配当金を出す余裕がない企業や、成長を重視して配当金をだすより事業拡大にお金を使おうというような企業があるんだね。日本の全上場企業の2割弱が無配企業だけどヘムは無配企業は投資対象にしていないよ。少なくとも配当利回りが2%以上で、今後配当金が成長していくような企業を投資対象としているんだ

②配当金が雪だるまのように成長する
ヘム
ヘム

ヘムの投資手法で何より大切にしているのは配当金が成長する企業に投資する事だよ。

例えばみんなの今年の受取配当金額が10万円だったとするね。これが次の年には11万円になる。これが増配のパワーだよ。凄くない?何もしてないんだよ。新たに株を買うわけでも、新たに入金するわけでもない。なにもしなくても受取配当金が成長するのが増配なんだ。

ホー
ホー

増配の力はどれくらい凄いの

ヘム
ヘム

さっきの例では10万円の受け取り配当金が11万円になったよね。この時の増配率は10%という事になるよ。ヘムが保有している全ての銘柄を合計した増配率は、2年前が12%、去年が13%、今年の予想は約10%なんだ。今年が減っているように見えるけど、企業は最初は配当の予想を低い目にだしておいて決算期に増配する事が多いから、最終的には今年も12~13%の増配になると見込んでいるよ。以下では10%以上の増配率がどれだけ凄いパワーを生むか説明するね。嘘のようだけど本当の話だよ。

増配シミュレーション

前提条件① 投資元本350万円でスタート
前提条件② ポートフォリオの平均配当利回りは3.0%
前提条件③ 平均増配率10%を維持

上記の前提条件では1年目の受け取り配当金は8万4千円(税後)
ポートフォリオ(保有銘柄全体での)の平均増配率が10%だとすると、受取配当金は以下の様に増えていくんだ。凄いでしょ。10年目には約20万円、20年目には約51万円、30年目には約133万円、40年後には約346万円だよ。嘘みたいな話だけど本当の話なんだ。年間増配率10%に複利の力が合わさると凄いパワーになるんだね、まさに「増配は神」だね。

③3つの増配エンジン
ヘム
ヘム

実際の株式投資では、受取配当を増やすエンジンは増配だけではないんだ。
増配を含めて以下3つのエンジンがあるよ。
① 増配
② 配当再投資(受け取った配当金で新たに株を買う事)
③ 資金投入により株式購入

ホー
ホー

増配だけの時より、もっと配当金が増えていくって事?

ヘム
ヘム

そうなんだ。この3つを合わせるとどれだけいパワーになるか、以下でシミュレーションしてみたよ!

☆3つのエンジン🚀 受取配当成長シミュレーション

先ほど同じようなシミュレーションで初期投資350万円、これに加えて受取配当金で株式を購入する、毎年60万円を入金して株式を購入する。このように3つのエンジンをフル活用した場合の、受け取り配当金は以下の様になるよ。

増配シミュレーション

前提条件① 投資元本350万円でスタート
前提条件② ポートフォリオの平均配当利回りは3.5%
前提条件③ 平均増配率10%を維持
前提条件④ 毎年60万円を入金
前提条件⑤ 配当は全て再投資
前提条件⑥ 受取配当の税金は20%とする
* 売買時の税金/手数料は加味していない

凄い力だね。元々年間84,000円だった受取配当が、10年後には約53万円、20年後には約196万円、30年目には約656万円、40年後には約2,136万円だよ。

以下は、配当金がここまで増えるのに3つのエンジンがどのように寄与したかのをグラフにしたものだよ。最初は資金投入の力が強いけど、時間が経つと「配当投資」と「増配」の力が強くなっていく事がよく分かるね。

④配当金の上昇に合わせて株価も上昇するよ
ヘム
ヘム

増配狙い投資の良い所は配当金の上昇にあわせて株価も上昇するところなんだ。つまり、高い配当利回りと大きな含み益を持つことが出来るという事だよ。

例えば、株価が1,000円で配当金が35円の銘柄があるとするね。
配当利回りは3.5%だよね。
この銘柄が年間9%づつ増配したとすると
8年後には配当金は2倍の70円になるんだ。
もし8年後の株価が今と同じだとすると配当利回りは7%になるね。

ホー
ホー

配当利回り7%の株なんてほとんど市場で見ないけど?

ヘム
ヘム

そこがポイントなんだ。配当利回り7%で業績が安定している株なんて投資家が放っておくわけが無いんだ。皆がその株を買う事になる。結局株価が2倍になって配当利回りは3.5%位で落ち着く事になるよ。これが配当が増えると株価も上昇する仕組みだよ。

今回の場合だと、8年間で株価は2倍、その間に受け取った配当は税引き後で投資資金の34%、配当再投資を加味すると8年間のリターンは2.4倍になるんだ(⌒^⌒)b

ホー
ホー

本当にそんなに上手く行くの?

ヘム
ヘム

1銘柄だけなら失敗する事もあるけど増配期待のある銘柄複数に分散すれば平均で上記のようなリターンを狙う事が可能だよ。ヘムは300銘柄以上に分散して年間増配率10%以上を達成しているんだ。300銘柄は少し極端だけど分散効果は30銘柄もあれば十分得られるから、その位を目標にするのが良いかな。今はSBI証券の「単元未満株(S株)」等「1株単位」」で購入できるサービスもあるから分散投資もやりやすくなっているよ。

⑤ 心が弱い人でも大丈夫
ヘム
ヘム

株式投資は長期では上昇していくものだけど、ずっと右肩上がりというわけではないんだ。上がったり下がったりしながら、長期では上昇していくものなのね。投資家にとって最大の敵は暴落なんだ。

実は株式投資の世界では個人投資家の8割が負けると言われる事もあるんだよ。
長期では株価は上がっていくのに、どうして8割の人が負けると言われていると思う?
それは暴落の時に、下がり続ける資産に耐えかねて
狼狽売りする個人投資家が多いからだよ。

ホー
ホー

株は下がっている時に買った方がお得のような気がするけど、

暴落の時に売ってしまう投資家はそんなに多いの?

ヘム
ヘム

残念ながらそうなんだ。ヘムはITバブル崩壊、リーマンショック、チャイナショック、コロナショックと多くの暴落を経験してきたから分かるんだけど、実際に暴落が来るとその恐怖と損失に耐えきれずに安値で売ってしまう人が凄く多いんだ。

でもホーの言う通り「株式投資では暴落時に買い向かうのが正解」なんだ。
世界一の投資家と言われているウォーレンバフェットさんも
「株は単純。皆が恐怖を感じている時に買い、陶酔状態の時に恐怖を覚えて売ればいい」
と言っている。また著名な投資家であるハワードマークスさんは著書で

「投げ売りする人から買う事はこの世界で最良の選択だが、投げ売りする側になるのは最悪の道である」と言っているよ。

つまり暴落の時は売るより買った方が良いんだね。

ここでも「増配狙い投資」はその力を発揮するよ!

「増配狙い投資」では含み益ではなく受取配当金の成長を最重視する手法なんだ。
暴落の時も株価ではなく配当金を意識するから狼狽売りをしにくいんだね。

また、暴落時は株価が大きく下落するでしょ。一方、配当は株価程は落ち込まない事が多いんだ。つまり新たに購入する銘柄の配当利回りはアップするという事だよ。受取配当金の成長を重視する投資家にとって、暴落は受取配当金を増やすチャンスという事になるんだね。

ホー
ホー

私は損をするとドキドキして不安になってしまうので
株価を気にせずに
受取配当金に集中するのは良さそうね

ヘム
ヘム

実際に暴落が来たら「心穏やか」という訳にはいかないけど、
それでも「増配狙い投資」の場合は、
株価より受取りは配当を重視するので、
比較的穏やかな心境で過ごせる事になるよ。

ホー
ホー

この5つの話を聞くと
「増配狙い投資」は
とっても良い投資手法だと思えるわ

ヘム
ヘム

そうでしょ!
でも実は、これだけじゃないんだ。
今は「増配狙い投資」にとって最高のタイミングだと言えるんだよ。
その理由を説明するね

おまけのメリット
ヘム
ヘム

☆人生の前半では配当雪だるま⛄を大きく育てよう
「増配狙い投資」では毎年の受け取り配当金を雪だるまを転がすように成長させていくことだよ。若いうちの資産形成期では、新たに入金して株を買ったり、受け取り配当金を再投資するのが得策だと思うんだ。そうする事で「配当雪だるま」はどんどん成長していくよね。


☆人生の後半では配当雪だるま⛄を自分年金として使うのもあり!
人生の後半では考え方を変えて、入金や配当金再投資はストップして受取配当金は「自分年金」として使うのも良いと思うよ。増配銘柄に投資していると「自分年金」は毎年増える事になる。とっても魅力的だよね。

増配狙い投資に就いて

ホー
ホー

どうして今が増配狙いには良いタイミングなの?

ヘム
ヘム

それには3つの理由があるよ

① 企業が配当金を増やす傾向にあるから

② 東証が企業が貯めすぎたお金を

  a) 成長投資や b)株主還元に
  使うように企業に喝をいれたから

③ 企業が抽象的な配当政策ではなく

  利益の〇〇%とか、資産の〇〇%を配当するといった

  具体的な配当政策を採用するようになっているから

① 企業は配当金を増やしている
ヘム
ヘム

以下は日本企業が株主還元をどんな風に増やしてきたかが分かるグラフだよ。

(配当総額というのは日本企業が株主に払った配当金の合計額)

配当金がずっと右肩上がりなのがよく分かるよね。

しかもここ数年は毎年過去最高を更新しているね。

その②で説明するけどこの流れはまだまだ続く事が予想されているよ。


ちなみに自社株買いというのも株主にとってプラスになる還元策なんだけど、ここでは直接関係が無いので説明はしないでおくね。自社株買いに就いての詳しい説明は〇〇ページを見てね。

②東証の喝で配当金がアップ↑
ホー
ホー

東証の喝ってなんの事?

ヘム
ヘム

日本企業の株価は長期に渡って低迷してきたんだ。その状況にしびれを切らせた東証は、2023年の4月に各企業に「PBR1倍割れは許さんぞ」「ROEをあげろ!」と各企業に激を飛ばしたんだ。難しい言い方をいているけど要は「成長投資にお金を使え、それが出来なければ株主への還元を増やせ!」という事だよ。その影響は絶大で2023年以降「配当や自己株買いと言った株主還元を増やす」企業が続出したんだ。

PBR1倍割れを解消するには株価を上げるか自己資本を減らすしかないんだけど、配当金には株価を上げる効果も、自己資本を減らす効果もあるから、今後もますます増配企業が増える事が予想されているよ

ホー
ホー

でも、そんなに配当金を増やして企業は大丈夫なの

ヘム
ヘム

全然大丈夫なんだ。日本の上場企業全体で見ると、日本企業は利益の約55%を配当と自己株買いの株主還元に使っているんだ。残りの45%は内部留保として企業の手元に蓄えているんだね。今は企業が内部留保を有効に使えていない事が問題視されているんだけど、更に毎年内部留保は増えているんだね。

以下のグラフは日本とアメリカの総還元性向(利益の何%を株主還元に使っているか)の比較だよ。アメリカの総還元性向は100%を超えているんだね。欧州は約80%だよ。つまり日本企業は内部留保を溜め込みすぎて欧米と比較して株主還元が小さいんだ。結果として株価は長期低迷、企業の手元には余剰資金がたっぷりという状況になっているんだ。

ヘム
ヘム

米国の様に総還元性向100%はやり過ぎだと思うけど、ヘムは日本企業は十分な手元資金を持っている事からも、還元性向は現在の55%から70%程度まで増やすのが丁度よいバランスだと思っているよ。今の流れからも、今後はそのように推移していく可能性が高そうだね。

③企業の配当政策がどんどん変わっている!
ホー
ホー

企業の配当政策が変わってきてるってどういう事?

ヘム
ヘム

少し前まで企業の配当政策には以下のようなものが多かったんだ

当社は、株主の皆様に対し、将来にわたり安定的な配当を実施することを経営の重要課題として認識しており、今後の事業展開に必要な内部留保と、当社の財政状態等を総合的に勘案しながら、年1回の期末配当を実施することを基本方針としております。

ホー
ホー

難しく書いてるけど「会社が配当の金額を決めるよ」って事かな?

ヘム
ヘム

その通り。つまり株主に対しては何も約束していないって事だね。
以前はこのような配当政策を採用している会社が大半だったんだ。

それがこの数年大きな変化が生まれていて、以下のような配当政策を採用する企業が急速に増えているんだ。
① 配当性向〇〇%以上

② DOE〇〇%以上

③ 累進配当政策


①の配当性向は利益の〇〇%は配当金として支払う
②のDOEは株主資本の〇〇%は配当金を支払う

③は基本は増配を続けるけど最悪でも減配はせずに配当を据え置く
という事なんだ。この後それぞれの配当政策について説明していくけど。
②と③の配当政策を採用している企業は、
継続的な増配をしてくれる期待度がぐっとあがるんだ。
「累進配当やDOEを採用している企業」で割安で、配当余力があり、業績が安定している企業でポートフォリオを組むと、高い確率で増配を続けてくれるよ。今は、増配狙い投資での銘柄選定はぐっと楽になってるんだね。

配当性向とDOEの違い

◎配当性向30%以上 ヘムの評価△

ヘム
ヘム

配当性向30%以上とは「当期純利益のうち30%以上は配当を出します」っていう意味だよ

ホー
ホー

抽象的な配当政策よりは安心できるよね。毎年の利益の内30%は配当であげますよって事だもんね。嬉しい気がするけど何が問題なの?

ヘム
ヘム

毎年の利益で配当が決まるでしょ。業績によって配当の額が上げ下げして安定しないんだ。具体的なシュミレーションで説明するね。仮に以下のような利益の推移の会社があるとするよ。配当がどうなるか見てみるね。

配当額が業績に連動するので不安定だよね。

◎DOE 3% 以上 ヘムの評価◎

ヘム
ヘム

DOE(株主資本配当率)3%以上とは「株主資本(≒純資産)のうち3%以上は配当を出します」っていう意味だよ。同じ利益の推移でも配当政策が配当性向ではなくDOE(3%)になるとどうなるか、具体的に見てみるね。さっきと同じ利益の推移だよ。

*)以下では株主資本と純資産は同義とみなします。厳密には保有株式の含み損益や被支配株主持ち分によって変わってきますが、多くの場合は大差はないのでここでは議論を簡単にするために純資産、自己資本、株主資本は同義として話を進めます

配当額が株主資本(≒純資産)に連動するので安定してるよね。

ヘム
ヘム

DOE採用株は①配当の安定感も抜群だし、②配当の総額も大きくなるね(配当性向30%以上の場合330円に対してDOE3%の場合450.5円)

ヘム
ヘム

ただし、2033年時点での一株当たり純資産はDOE採用の場合の方が小さくなるよ(配当性向30%以上の場合1,609円に対してDOE3%の場合1,526円)。配当の額が大きいので内部留保が小さくなるのは当然だね。

DOE採用銘柄の最大のメリット

◎ 配当が抜群に安定している
◎ 自己資本の成長=増配となる

ヘム
ヘム

増配をする銘柄を見つけようと思ったら「DOEを採用していて、毎年自己資本が成長している企業」を見つければ良いという事なんだ。

実は日本では自己資本が長期に渡って右肩上がりに成長している企業は沢山あるんだ。
DOEを採用する企業が増えれば、
長期に渡って増配を継続する企業が増えるという事だよ。

累進配当政策
ヘム
ヘム

累進配当というのは「基本的には増配を続けるけど、最悪でも減配はせずに配当を据え置きますね」という配当政策だよ。こんな風に言ってるんだから、今後も増配を継続してくれる可能性は高いに決まってるよね。今はこの「累進配当政策」を採用する企業がどんどん増えているんだ。「増配狙い投資家」には最高の環境だよね。

実は「累進配当政策」を採用している企業には以下のような2つの効果で、
配当だけでなく今後の業績も良くなる事が期待されるんだ。

☆ 配当シグナル

上場企業の経営者にとって「累進配当政策」を宣言する事はとても勇気がいる事です。このような宣言をしておきながら「すいません。やっぱり駄目でした。減配します」とは口が裂けても言えません。そんな事をしたらめちゃくちゃ株主に批判されますよね。このような宣言が出来るのは、経営者が「今後の長期の業績に強い自信を持っているサイン」だと考えられます。これを経営者から株主への「配当シグナル」と呼びます。

☆ パブリックコミットメント(宣言効果)

「累進配当政策宣言」にはもう一つのメリットがあります。それは経営者が「強い緊張感」を持つことです。どれだけ優秀な経営者でも人はつい「守りたくなりサボりたくなる」ものです。このような高い目標を明示することで、経営陣が自らにプレッシャーをかけ業績向上へのチャレンジを続けることになります。受験生が壁に「東大 絶対合格!」と壁に貼るようなものですね。この行動はバカに出来ません。人の潜在能力を最大限まで引き出すのに効果的であると多くの心理学者が言っています。「累進配当政策宣言」にはそんな効果があるのです。

ヘム
ヘム

ヘムは「累進配当政策」を採用している銘柄ばかりでポートフォリオを組んでいるんだ。
このポートフォリオは増配率だけでなく業績の伸びも市場平均より優れているんだ。
ここからも「配当シグナル」と「パブリックコミットメント」の効果があると考えているよ。

ヘム
ヘム

このような理由から今は「増配狙い投資」にはとっても良い環境だという事が分かるね。
次の章では「増配狙い投資ではどんな銘柄を選べばいいの?」

い就いて説明するね。

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