「 日本乾溜工業 」の分析 = ヘムの優待株ポートフォリオ指数 2位 

日本乾溜工業優待株 個別銘柄分析

今日の記事はヘムの「優待株ポートフォリオ指数」の構成銘柄2位の「 日本乾溜工業 (1771) 」の分析です。ヘムの「優待株ポートフォリオ指数」は2022年3月17日時点で49銘柄となっています。49銘柄の構成銘柄の内訳は以下を見て下さい。

ヘムの「優待株ポートフォリオ指数」構成銘柄&運用成績

ヘム
ヘム

今日から、ヘムの「優待株ポートフォリオ指数」の構成銘柄の紹介を行っていくね。第一弾は構成銘柄2位の「 日本乾溜工業 (1771) 」の分析です。まずは、分析結果の要約からです。

2023/2/24追記 注意!

日本乾溜ですが優先株を200万株発行していることが分かりました。
(以下記事執筆時は把握してませんでした💦)
当面、普通株への転換は予定していないと記載されてますが、購入を検討する場合は
「優先株200万株発行している」という前提で検討してくださいね🙇‍♂️

日本乾溜工業 (1771)の分析結果の要約

「日本乾溜工業 (1771) 」はPER6.7・PBR 0.37・ミックス係数2.48と超割安株です。過去の業績は右肩上がりで成長しており純資産も5年で43%増加しています。優待・配当利回りは、3年以上保有で2.97%とそこそこですが、過去の配当の推移が増加傾向である事から今後も増配が見込まれます。配当性向は約14%とまだまだ余力たっぷりで、今後も優待・配当を継続する事は可能と判断します

ヘムの選定基準は、「その銘柄は長期に渡ってヘムに配当や優待を届け続けてくれるか?」がイエスである事です。分析記事では最初にその銘柄の優待・配当継続性自信度を記載します。

 

「日本乾溜工業 (1771) 」

優待・配当継続性自信度 

自信度A ◎

優待・配当継続性自信度って何?

ホー
ホー

ところで「優待・配当継続性自信度」って何なの?

ヘム
ヘム

ヘムの銘柄選定基準で重視していることは、その銘柄が「今後も優待や配当を長期に渡ってヘムに届け続けてくれる」事なんだ。

ホー
ホー

確かに減配になったり、優待が廃止になるとショックだもんね

ヘム
ヘム

そこで、「業績が安定しているか」「配当が無理のない範囲か」「株価が高すぎないか」等の観点からヘムが総合的に見て、「優待・配当の継続性の自信度」をランク付けすることにしたんだ。

ホー
ホー

日本乾溜工業 (1771))は自信度が「ランクA ◎」になってるけど、これはどういう意味なの?

ヘム
ヘム

うん、これからは以下のような判断基準でランク付けしていくよ

優待・配当継続性自信度の基準

ランクA 今後も優待・配当を継続してくれると自信を持って言える銘柄。更なる増配も期待できる。安定した業績と、十分に割安な株価、配当余力も十分で、毎年利益が蓄積されていく魅力的な会社。仮に優待が廃止になっても、継続して保有出来る銘柄。

ランクB〇 ランクA銘柄ほどではないが、今後も優待・配当を継続してくれると思える銘柄。A銘柄同様、仮に優待が廃止になっても、安定した業績と、十分に割安な株価、毎年利益が蓄積され、配当余力も十分という会社である事から、継続して保有出来ると考えられる銘柄。

ランクC▲ 現状はポートフォリオに加えておいても良いが、優待・配当の継続性に一抹の不安がある銘柄。株価上昇時や、他に良い銘柄が見つかった時などは売却することもある。

ランクD× 現状はポートフォリオに入っているが、他銘柄との言入れ替えを検討したほうが良い銘柄。

ヘムのポートフォリオには、ランクC・Dの銘柄は無い筈なんだけど、順番に分析を続けていると「この銘柄はランクCだな」っていう銘柄も含まれてます。新たな銘柄を発掘して、入れ替えを進めてていきたいと思います。

「 日本乾溜工業 」の指標分析

では、日本乾溜工業(1771)の各指標を具体的に見ていきましょう。

  • 銘柄   1771 日本乾溜工業株式会社
  • 株数   1000株
  • 指数構成順位 2位(全49銘柄)
  • 指数構成比率 5.7%
  • 株価   572円 (2022/3/14)
  • 優待  QUOカード 3000円 3年以上の長期保有特典で5000円
  • 優待利回り  0.52% / 長期 0.87%(3年以上保有)
  • PER 6.7
  • PBR 0.37
  • 純資産の成長  順調に純資産が積みあがってます
    •  5年前 53億83百万円 → 直近 77億21百万円 (43%増)
    •  3年前 63億06百万円 → 直近 77億21百万円 (22%増)
  • ミックス係数  2.48 (超割安
  • 自己資本比率 60.6%
  • 配当      12円
  • 配当利回り   2.1%
  • 配当性向    14.06%
  • 優待配当利回り 2.62% / 長期で2.97%

QUOカードは1000株以上で3,000円、3年以上の長期保有で5,000円

まだ3000円です。

とっても割安な銘柄です。福証上場銘柄ゆえでしょうか。福証上場銘柄で、かつ地味な名前、配当性向も14.06%と低く、ヘムの銘柄選定にぴったりの会社です。福岡が地盤の道路で、防災商品や衛生商品も取り扱っています。

「 日本乾溜工業 」の売上・利益分析

指標は割安ですが、売り上げ・利益の過去の安定性はどうでしょうか? 左軸は売上、右軸が経常利益、単位は百万円です。リーマンショックの際も黒字を確保、売上・利益ともに右肩上がりの傾向が見て取れます。

毎年の利益が蓄積されて、BPSも綺麗な右肩上がりですね。

元データの数値も記載しておきます。

十分安定しているといって良いかと思います。売り上げは増加傾向、利益も増加傾向です。ちなみに、この会社は毎年かなり控えめに予想を出します。2022年9月期は売上・利益ともに減少となっていますが、おそらく上方修正します。上方修正の常習犯なんです。超安全に見通しを出して毎年上方修正をします”(-“”-)” なんか卑怯ですよね。来期の予想見通しが毎年悪い事で、株価が抑えられてます。それでも、利益はどんどん蓄積されていくわけですから、いずれ株価の水準も修正されると信じています。利益に対して、ほんのちょっぴりしか株主還元してないんですから、資産の積み上げはかなりのものになりますね。

毎年超低い目に予想を出して、多い時には年に2回、少ない時でも年に1回上方修正してます。そして、驚くべきはその低い目に出した予想を元にしてのPERが6.7。もう、びっくりするほどの割安感なんです。

「 日本乾溜工業 」の配当金の推移

日本乾溜工業(1771)は、優待・配当利回りは長期保有で2.97%と決して高利回りとは言えない銘柄です。ただ、配当性向が約14%と配当余力がまだまだ十分にある会社です。過去配当履歴からも、今後の継続性はもちろん、増配も十分に期待できる銘柄です。

ヘム
ヘム

ヘムは今期も13円か14円に増配してくれるんじゃないかと期待しているよ。

「 日本乾溜工業 」の自己資本と負債の推移

こんな会社ですので、当然利益は毎年蓄積されていきますね。毎年利益があがっていて、その利益の14%ほどしか株主に還元しないので・・・それも、上方修正する前のものすごく低く見積もった利益の14%です。必然的にどんどんお金は溜まっていきますよね。

「 日本乾溜工業 」の株価の推移

ヘムは、購入時点で「割安であるか?」「今後も長期に渡ってヘムに配当や優待を届け続けてくれる安定した収益性があるか?」を重視して銘柄を選定します。あまり、株価のバリュエーションは気にしないのですが、ご参考までに週足チャートと月足チャートを並べておきます。

週足チャート

月足チャート

ニチボーの買収

日本乾溜工業は2020年に株式会社ニチボーを買収しています。翌年以降の利益が大幅に増えており、良い買収だったと思われます。

おまけ)日本乾溜工業は福証上場銘柄ですので、東証への鞍替えのチャンスもあります。

以上から、日本乾溜工業は私の投資基準

  1. 利益が安定していること
    • 毎年黒字で業績のブレが少ない
    • 利益のブレが少なそうな業種(シクリカル銘柄ではない)
  2. 毎年お金が溜まっていってること
    • 毎年BPSが成長している
    • 毎年フリーキャッシュフローが増えている
  3. 稼いでいるお金に対して株価があんまり高くないこと
    • PERが低い事
  4. 持っている資産に対して株価があんまり高くないこと
    • PBRが低いこと
  5.   稼いでいるお金や、持っている資産の割に「配当」や「優待」が少ない事 

を十分満たしている魅力的な銘柄だと思います。

ヘムが運用している様々指数について

現在ヘムが運用しているポートフォリオには

  • ヘムの「優待株ポートフォリオ指数」 公表中
  • ヘムの「不人気株指数」(嫌われ者ファンド)2022年夏頃公表予定
  • ヘムの「低配当性向安定株指数」
  • ヘムの「インデックス積立投資」

があります。それぞれのポートフォリオを指数化して構成銘柄、運用成績、選定理由を公表していきます。現状はヘムの「優待株ポートフォリオ指数」のみを公表しています。2022年夏頃に「不人気株指数」も公表を開始予定です。

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優待廃止リスクに就いて

東証の市場改革により、上場維持のための株主数の条件が大幅に緩和された事から、今後は株主優待を廃止する企業が増えることが予想されています優待株投資家にとっては悪夢の「優待廃止&株価下落」のダブルパンチを食らう可能性が高まっています。

しかしながら優待を廃止するという事は、その分会社側のコストが下がり、利益が増えることになります。その利益を会社に蓄積するか、増配という形で株主に還元するかです。つまりは、優待を廃止しても会社の価値自体には変化がないという事です。銘柄選定の時点で、十分に割安な株を買っていれば、優待廃止で株価が下落した場合は、更にその会社の株価が割安になるという事です。

ヘムの投資方針では、優待を廃止して株価が下がった株で、日本乾溜(1771)のように安定した業績で毎年利益が蓄積され、配当余力も十分という会社は、「不人気銘柄指数(嫌われ者ファンド)」で購入し、長期に渡って保有し、インカムゲインとキャピタルゲインをダブルで狙う予定です。ヘムの「不人気銘柄指数(嫌われ者ファンド)」は既に運用を開始しています。年内には指数化して構成銘柄を公表する予定です。

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