
資産クラス別 長期運用成績って何?

「配当込み」で各資産の成績を長期に渡って比較したデータがあまり出回っていないんだ。実際に投資する時は配当込み・円建てで結果を比べないと意味が無いでしょ。そこで、以下指数に、取得した配当金をプラスしたデータを作ってみたんだ。
この記事の最大の特徴 : 「配当込み」の円建てで以下指数の長期成績を10年以上に渡り比較し、考察記事を載せている。
- 米国株投資 (VTI)
- 米国以外先進国株投資(VEA)
- 新興国株投資(VWO)
- 金投資(IAU)
- 銀投資(SLV)
- 米国リート(VNQ)
- 米国以外リート(VNQI)
- 配当込みTOPIX
- 7資産分散ヘム指数
7資産分散ヘム指数とはVTI 20% / VEA 20% / VWO 20% / IAU 10% / SLV 10% / VNQ 10% / VNQI 10%を組み合わせたポートフォリオだよ。
それでは早速データ結果を公表するね。以下データは全て2012年1月1日を基準日としています。
資産クラス別 月次&年次運用成績

各資産クラス別の円建て・配当込みの月次成績と、年次成績からヘムの考える注目点を書いていくね。では、早速始めるよ。まずは各資産の月次成績だよ。



米国株式、米国リートを筆頭に全ての指数が大幅に下落する中、銀だけが上昇したね。米国株1強で、銀・新興国株式は奮わない成績が続いていたけど、少し潮目が変わってきたのかもしれないね。では、続いて以下が2022年の各資産の年次成績だよ。



金・銀の好調と、米国株、米国リート、新興国株式、先進国リートの不調が顕著だね。今年は「ウクライナ戦争をきっかけとしたインフレによる商品の高騰」、「FRBの政策金利の上昇」、「ロシア・中国・北朝鮮のカントリーリスクの増大」が大きくマーケットを揺るがす結果になってるね。
注意)ヘムの7資産分散海外ETFファンド
基本割合 VTI 20% / VEA 20% / VWO 20% / IAU 10% / SLV 10% / VNQ 10% / VNQI 10%とした場合の円建て・配当込みの成績です
資産クラス別 長期運用成績 配当を含まない$ベースでの指数
長期運用成績の最初のデータは配当を含まない$ベースでの指数からだよ。2012年1月1日に海外ETFを購入した場合の運用成績だよ。




米国株式がダントツの1位で、米国リートが2位だね。金・銀・新興国株式、先進国REIT投資の成績はよくないね。中でも銀投資は投資元本が米ドル建てでは32%も減ってしまってるね。
資産クラス別 長期運用成績 配当を含む$ベースでの指数

実際に運用する場合は、それぞれのETFから配当を貰えるよね。金や銀のETFは配当がないけど、リートETFは結構配当を貰えるよね。以下は配当込みのドルベースの成績だよ。税金の支払いも計算しているから、実際に投資した場合と近い指数になっているよ。




配当を含めると、米国REIT、先進国REITの成績が一気に伸びましたね。次項では、円建ての場合の運用成績を記載するね。
資産クラス別 長期運用成績 配当を含む円ベースでの指数

僕たちは日本人なので最終的には円建ての成績が重要だよね。税金の支払いも計算しているから、実際に投資した場合と近い指数になっているよ。




円建てにすると成績は大きく伸びるね。2012年1月には1US$=¥76.36だったのが、2022年12月31日には1US$=¥130.81と円安に変動しました。為替の要因で71.3%も成績を底上げしていることが分かります。
金投資・銀投資

最近のテレビで金価格が過去最高になっているっていうニュースを見たよ。女性が、指輪やイアリングを買取店に持ち込んでいて、「こんなに頂けるんですか?」って喜んでたんだ。こんなニュースを見たら金に投資していたら凄く儲かったと思うよね。でも、以下が現実だよ。

2012年1月1日に金を100万円買っていたら2022年12月31日には174万円に増えているんだ。一方、100万円を米国株式VTIに投資していたら555万円に増えているんだ。

金投資や・銀投資は有事(戦争)に強いと言われているでしょ。今はウクライナで戦争が起きており、金投資には追い風が吹いているんだ。それでも、金や銀の投資成績は、他のすべての投資クラスより遥かに劣った成績だよね。ヘムもここまで差があるんだって正直驚いたよ。

金や銀への投資は、あくまでリスク分散で少し投資をしていく位の姿勢がよさそうだね。

平均への回帰っていう事もあるし、米国経済の好調さも何時までも続くかは分からないでしょ。過去10年程度の成績を見てここで金や銀のETFを売ってしまうのは誤りだと思うよ。金や銀等のコモディティー商品は、どこかで爆発的に値上がりする可能性を秘めているからね。それでも、この成績(金や銀のリターンの低さ)にはヘムも驚いているよ。今後も毎月データを更新しながら注視していこうと思っているよ。
資産クラス別 年次成績 配当を含む円ベースでの指数
以下は、各資産クラス別のそれぞれの年の年間成績です。

以下は各クラス別の年次成績の1位、2位、ブービー、最下位の回数をまとめたものです。イメージ通りVWO(新興国株式)、IAU(金投資)、SLV(銀投資)は1位もあるし最下位もあるリスクの高い投資手法であることが分かりますね。それにしても米国株・米国リートの強さは目を見張るものがあるね。

ヘムの7資産分散海外ETFファンド
以下は長期に渡り最も投資成績の良いクラスである「VTI(米国株式)」と「ヘムの資産分散海外ETFファンド」の月次成績を比べたグラフです。


明らかにVTIと比較してヘムの7資産分散ファンドはリスクが抑えられているね。世界的に長期に渡って上げ相場が続いているので、今後の暴落に備えて「7資産に分散して投資する」位が丁度いいかなと思っているよ。
ヘムが運用している様々指数について
現在ヘムが運用しているポートフォリオには
- ヘムの「優待株ポートフォリオ」 全51銘柄 割安優待株で構成!
- ヘムの「DOE採用株ポートフォリオ」 全50銘柄 配当政策にDOEを採用の割安株で構成!
- ヘムの「不人気株ポートフォリオ」 全51銘柄 究極の逆張り投資!(通称嫌われ者ファンド)
- ヘムの「連続増配宣言株ポートフォリオ」 全16銘柄 連続増配を公表している割安株で構成!
- ヘムの「インデックス投信積み立てファンド」 e-Maxis中心にIndexfundを毎月積立て
- ヘムの「7資産分散海外ETFファンド」 バンガード中心に海外ETFを分散投資
- ヘムの「全投資 ポートフォリオ」 ヘムのすべての投資資産の全体の運用成績
があります。そのポートフォリオに実際に投資して、売買手数料や配当や税金をすべて含めた成績を長期に渡って公表していきます。
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